日本神話

[画像つき] 古事記って、なぁに? 初心者編

投稿日:2021-03-30 更新日:

みなさま ご機嫌よう
ゆみこです

いつも ありがとう存じます

こちらの頁は
古事記を ご存知のみなさまには
基本中の基本 といえる内容です

文字数 3000ほどの
決して長い記事ではありませんが、
実は  書き上げるのに、
ひと月ほどかかっています

なぜか・・それは

書き進めながら
多くのかたのお話しを
伺っていて気づいたのです

これほどまでに
古事記には 人により
思いや、感じ方・見方 に差異があるのだと。

それを踏まえて

こちらでは
おもに、初心者のみなさま向けに
具体的なイメージがもちやすく
さらに
1冊、2冊と、古事記の謎解きへ
繋げていただけるよう 努めました

お楽しみいただけると幸いです

 

 古事記(ふることふみ)

画像出典元:Wikipedia
真福寺収蔵の『古事記
国宝。信瑜の弟子の賢瑜による写本)

あらまし

それは、紀元4世紀ころのこと

国家を形成してきた 大和朝廷は
大化の改新を経て 律令国家となり

8世紀のはじめに
奈良時代に入ると

壬申の乱(672年)に勝利した
天武天皇(てんむ てんのう)が
皇位についた

画像出典元:Wikipedia
天武天皇『集古十種』より「天武帝御影」

 

古事記の序(前書き)には

天武天皇は 善政を行うために
諸氏が伝える「帝紀」と「旧辞」の誤りを正そう
と考えた

と記されています

そこで 当時
舎人(とねり=天皇に仕え、雑用などをこなす役職)
であり 類い希な記憶力をもっていた
稗田阿礼(ひえだのあれ・当時28才)に、

本辞ほんじ氏族たちの家伝)を調べ直し
帝紀(ていき=天皇の正史
旧辞(きゅうじ古事記や日本書紀以前に存在した日本の歴史書
誦習(しょうしゅう=書物などを口に出して繰り返し読み)暗記させます

その後

天武天皇は 崩御されて
編纂(へんさん=多くの材料を集めて
整理 ・加筆 などして書物 にまとめる作業)は
30年ほど中断されます

が、
711年(和銅4年)9月18日
元明天皇(げんめい てんのう)が、

画像出典元:Wikipedia
元明天皇『御歴代百廿一天皇御尊影』より


当時、大和朝廷の文官として
漢籍(
中国の書物・漢書)に通じる知識人であった

太 安万侶(おおの やすまろ・当時53~58才)に、


画像出典元:Wikipedia
太 安万侶  菊池容斎画、明治時代

 

天武天皇の命を受けていた
稗田阿礼(ひえだのあれ・当時55才前後)
からの口述を、筆録させ

2人は、わずか4ヶ月という短い期間
3巻にまとめ上げます

そうして
天皇へ 献上されたのは

今から1300年前
和銅5年(712年・奈良時代)正月28日


これも 古事記の序(前書き)に
記されています

 

 登場する神々・歴代天皇

 上つ巻(かみつまき)

上つ巻は
神代(かみよ)の時代が描かれます

登場するのは

造化三神(ぞうかさんしん)
別天津神こおとあまつかみ)
神世七代(かみよななよ)

です。

 


画像出典元:Wikipedia
伊邪那岐神・伊邪那美神
天瓊を以て滄海を探るの図
(小林永濯・画、明治時代)

 

まず
天地開闢(てんちかいびゃく
天と地の始まりのときに成りませる神は

造化三神ぞうかさんしん)といい

  • 至高の神
    天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
  • 天上界の創造主
    高皇産霊神(たかみむすひのかみ)
  • 地上界の創造主
    神皇産霊神(かみむすひのかみ)

の、柱(みはしら)の神々です

つづいて
柱(ふたはしら)の神が 成り坐して

  • 生きとし生けるものに命を吹き込む
    宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
  • 天上の永久を象徴する
    天之常立神(あめのとこたちのかみ)

この5柱の神々を
別天津神ことあまつかみと呼びます

そして
これに続く 2柱  は

  • 日本神話の根源
    国之常立神(くにのとこたちのかみ)
  • 雲を神格化した
    豊雲野神
    (とよぐもぬのかみ)

ここまでの神々は
男女双方の心をもつ 独神 (ひとりがみ)です

そして、このあとは
男神 と 女神
[2柱=1]
として数え

  • 大地の鎮めの
    宇比地邇神
    (うひぢにのかみ)
    須比智邇神(すひぢにのかみ)
  • 生物を芽吹かせる
    角杙神(つぬぐいのかみ)
    活杙神(いくぐいのかみ)
  • 性別を示す
    意富斗能地神
    (おおとのぢのかみ)
    大斗乃弁神(おおとのべのかみ)
  • 人体を成す
    淤母陀琉神
    (おもだるのかみ)
    阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
  •  国土を固め・国を産み・神を産んだ
    伊邪那岐神
    (いざなぎのかみ)
    伊邪那美神(いざなみのかみ)

この 独神(2柱)と 男女神(5代) を 合わせて

神世七代かみよななよと呼びます

 中つ巻(なかつまき)


中つ巻(なかつまき)は

初代 神武天皇 から


画像出典元:Wikipedia
神武天皇東征之図』(部分)
1891年(明治24年)安達吟光画

 

第15代 応神(おうじん)天皇  までのお話しです


画像出典元:Wikipedia
『集古十種』より「応神帝御影」
誉田八幡宮 蔵

 下つ巻(しもつまき)

下つ巻 は

第16代 仁徳(にんとく)天皇 から


画像出典元:Wikipedia
『東錦昼夜競』より「仁徳天皇」(部分)
1886年(明治19年)楊洲周延 画

 

第33代 推古(すいこ)天皇 まで のお話しです


画像出典元:Wikipedia
推古天皇像』(部分)
土佐光芳 画・叡福寺 蔵

 

 伝承の地

古事記の楽しみ方のひとつに
[伝承の地を巡る旅] が あります

その中の
ほんのほんの僅か…ではありますが
ここに ご紹介いたします

① 兵庫県南あわじ市 沼島

国生み神話の舞台
「天の御柱」だともいわれている
【上立神岩】(かみたてがみいわ)

 

② 宮崎市 阿波岐原

イザナキが黄泉の国から戻り
穢(けがれ)を祓うために 禊(みそぎ)をした
といわれている
【みそぎ池】(正式名「御池」)

 

③ 宮崎県高千穂町

天照大御神のお隠れになった洞窟
天岩戸といわれている
【天の安河原】(あまのやすがわら)

 

④ 島根県松江市

黄泉国(よもゆくに/死者の国)
葦原中津国(あしはらのなかつくに/現世の境目
といわれる場所
【黄泉比良坂】(よもつひらさか)

 

⑤ 出雲市 

八岐大蛇(やまたのおろち)伝説
の元になったといわれている
【斐伊川】(ひいかわ)

 

もちろん

この他にも、数多くの言い伝えとともに
日本中あらゆる場所に
[伝承の地] は 存在します

もしかしたら

あなたの故郷も
その一つではありませんか?

 

 編集後記

SNSを使って なんでも言える?

いえいえ
むしろ安易に考えず
謙虚に使えたら

人との意見の相違は
楽しいもの

意識を いにしえに転じると…

4世紀以前(応神天皇より前)は
人々の間に
書き言葉も ありませんでした

ですから、8世紀初頭
奈良にいた「日本書紀」編纂者でさえも
正確に言葉を理解するのは
とても難しかったでしょう

そこには
様々な考え方がありますが

神話は [事実かどうか] 以上に
神を感じ
森羅万象を敬う気持ちが
古事記とあいまって
多くの人々の心のよりどころとして
[ 語り継がれてきたこと]
に 価値があると感じています

だからこそ
古代のことを調べたり
自分で仮説を立てたりするのは
本当に楽しいことですね

 

最後までお付きあいくださり
ありがとう存じます

今回は
この辺りで おいとま致します

 

ご機嫌よう

 

【追記・動画】歴代天皇一覧

お借りしました こちらの動画は
多くの方々に 愛されて
2021年3月現在、
約72万4000回再生されています

ご覧いただくと 初代 ~126代 までの
[
天皇の御名、在位年数、没年]
が確認できます

「中つ巻」「下つ巻」で略しました
天皇の御名など 詳細を確認したい方は

どうぞ お役立てください

引用元:ランキングタン

 

 

 

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ご挨拶

 

ご 挨 拶

 

千年の先

15代あとの子らに

あなたは
何を伝えたいですか

日の本のくにの

言の葉の ぬくもり
きよらかな 所作

いまを  惜しみ
慈しみ
人を敬い

薫るように

歳を ゑるほどに
人を深めて

もし

叶うのなら

和事に
華を咲かせながら

生きてみたい。。

 

ここへ
いらして下さる方々に

ほっと一息つける場所に
なれますように

つたないブログですが

 

つまずきながら
学びながら

感ずるままに  綴っております

どうぞ
ごひいきに。。

 

ゆみこ

 

 

略 歴

 

 

千羽屋呉服店・長女

永田町のとある神社へ
本職の巫女として奉職

舞台着付
根津昌平氏師事(松竹衣裳)

和裁学苑
村林益子氏師事

和装ポージング&ウォーキング
田中レーヌ氏(パリコレモデル)師事

和文化講座
中嶋よしゑ氏(京都・芸妓)様

メンタルケア・スペシャリスト認定

きもの文化検定3級

小笠原流礼法・師範