みなさま ご機嫌よう
「どうなさいましたか」
「どうされましたか」
ならば、
それはお相手を思いやる気持ち。
けれど
『あなた、どうかしていませんか?』
と言われたなら
そこには
毒が含まれるように感じます
こんな言い回しは
そうそう
出来るものではありませんが
生きていると
どうしても納得できないことや
どうにも
許せない思いにさいなまれる
こともあるもので
吐き出したい思いに
追い詰められたとき
この言葉を耳にしたのです
と或る方の
『あなた、どうかしていませんか?』を。
丁寧でいて
シッカリと怒りが含まれているから
オススメできるものとは
言い難いのですが
怒りに耐えかねて
身を焼くぐらいなら
仰った方が良い言葉もあるはず
あなたは
この【失礼な敬語】
どう思われますか?
そう
あなたも お気付きのように
【失礼な敬語】という時点で
これはもう おかしな言の葉
「失礼しながら、敬う」
なんて 意味不明ですもの
それでも
自分を守るため
毒のある・棘のある相手を
敬遠するためにだけに
使うのが許される
そんな
【失礼な敬語】があってもいいかなって
私はときどき 思うのです。
ただ、それでも
むやみに使ってはなりません。
もし、あなたが
思い切り
間違えたことを言われたとき
聞き捨てならないことを
言われたときに
まず
試していただきたいのは
決して 相手の視線から
目を外さないこと
まっ直ぐに
お相手を見つめ返して
背骨に一本 筋を通すように
シャンと胸を張り
黙ってはいても
決して目は離さないで
ゆっくり
呼吸を整えて
その上で
もう一度
目に力を込めて
シッカリとお相手を見つめ返して。
この時は まだ
あの言葉で
あなたの口を汚してはいけません。
ここまでを 落ち着いて
時間をかけて 出来たのなら
それだけでも充分
お相手には
何かが伝わるものです
が…
それでも、どうしても
もっと勇ましくなさりたいのなら
そこで初めて
仰ってみてください
『あなた、どうかしていませんか?』
と。
お返事を聞く必要はありません
その代わり
わたくしなら
にっこり微笑んでから
深くお辞儀をし
きびすを返して すぐに失礼致します。
人の誠は
人それぞれです
積み上げた経験や出会いは
互いに違うから
言い分はあるもの
だから
解らずともいいの
ただ
あなたには
あなたを信じている人を
裏切らないという責任があります
大切なのは
時に
正しい言葉を遣うことではなく
自分の芯を守ること
・・・。
あなたは
どう感じましたか
本日はこの辺りで
お暇いたします
ご機嫌よう