神社 言の葉

五色って何いろ?「色」と「四季」との組み合わせで優しく覚える

投稿日:2019-04-12 更新日:

みなさま ご機嫌よう。

あなたは 五色(ごしき)というと、
何を思い浮かべますか。

七夕の短冊?
鯉のぼりの吹き流し?
神社の真榊・鈴の緒?
上棟式の旗?
寺院の幔幕?
国技館の四房?

あら。
五色素麺に、五色豆?

そう。色々なところで見かける 五色。
ですが、
正しく 何色か答えられますか。

本日は、そんなお話しです。

 

 優しい【五色】の覚え方

五色についての難しい説明は、
ここでは横に置いておいて
早速、
色彩と四季とをからめた
簡単で思い出しやすい覚え方を
ご紹介しますね。

正確には
【五色】=【四季】+【土用】
です。

 ⇒ (あお)
 ⇒ 夏(あか)
土用⇒ 土(き)
 ⇒ 秋(しろ)
 ⇒ 冬(くろ)

この土用というのは、1年に4回あり
四季それぞれの終わり18日余りの、

いわゆる立春・立夏・立秋・立冬
それぞれの18日前を指します。
現在では、
夏の土用「丑の日」が有名ですね。

では、もう一度。

は『』のですね。
は『朱夏(しゅか)』で、朱色=赤とします。
土用は、土の色=黄土で、黄色です。
は『白秋』のです。
は『玄冬(げんとう)』で、玄の訓読みは「くろ」

これで、
【五色】といえば・・

青  朱     黄    白   玄
春  夏  土用  秋   冬

↓  ↓   ↓    ↓     ↓
青  赤  黄色    白   黒

となります。
ねっ。 優しいでしょう?

折角なので、一緒に
『四方四神』も覚えたい方は、こちらへ。

 相撲に見る五色


土俵:Wikipedia

 

土俵の上にある吊り屋根。
この四隅に見られるのが『四房(しぶ)』です。

これは「方位色」「四神」を現わします。

 

青      赤    黄土     白     黒
↓        ↓        ↓        ↓      ↓
東    南    中央     西     北
↓        ↓        ↓        ↓      ↓
蒼龍  朱雀     黄麟   白虎   玄武
(青)          (黄龍)           (黒)

 

如何でしょう。
こんな風に関連づけると楽しいものです。

中央にある黄土は、
土俵の土の色と覚えると良いですね。

 

 色々なところに見られる五色

五色の配色は、それぞれに意味のあるもの。
所により、違いも見られますが基本的には

青(緑)・赤(朱)・黄・白・黒(紫)の五色です。

寺院の五色幔幕

神社のお賽銭箱の上にある 御鈴の緒


巫女舞やお祓いの 御鈴の緒

真榊 御五色幣

鯉のぼりの吹き流し

七夕の短冊

七夕飾り

上棟式の五色旗

節分の五色豆

この他にも、
神輿渡御の行列の「五色旗」
野辺の葬列に見る「旗竿」
お墓開きのお供えの「五色花」

そして
五色竹・五色針・五色素麺・・など。

元は、どれも
古代中国の『陰陽五行』に基づく
清め・祓い・厄除け・禊ぎ(みそぎ)の
意味があります。

私自身、巫女として奉職していた頃には
国民の祝日や、祭礼の朝などに、
神門の脇の鉄塔に
日本国旗と五色を掲げるよう
よく言いつかったものです。

五色の長い布を
引きずらないよう、汚さぬように
一生懸命にロープを引いて
空に棚引くよう、絡まぬようにと。

神社では今も、当時と変わらず
18~20歳前後の愛らしい巫女さんたちが
それを引き継いでくれています。

参拝に来られる方々に
気持ち良く詣って頂くために。
そして、皆さまの平安を願って。

そんな日本の四季折々の行事に欠くことの出来ぬ
この【五色】です。
是非、覚えておきたいものですね。

 動画「五色沼」

如何でしたでしょうか。
本日もお付き合い下さり、有難う存じます。

どうか
あなたのお役になれる所があります様に。

五色・・といって思い出す景色が
日本には、たくさんあるものです。

素敵な映像をみつけましたので
ご堪能いただければ幸いです。

「春光都在五雲中」
(しゅんこう.すべて.ごうんのなかに.あり)
春の光の色はすべて五色の雲の中にある
五雲
=仙人や天女が遊ぶ所にかかるという五色の雲

ご機嫌よう。

 

日本の主な【五色沼】

・北海道新得町
・岩手県八幡平市
・宮城県仙台市青葉区の仙台城のお堀
・宮城県柴田郡川崎町にある火口湖
・福島県福島市にある火口湖
・福島県裏磐梯に散らばる湖沼群
・山形県西川町
・栃木県と群馬県の県境に位置する
奥白根山と前白根山との間の
侵食された窪地にある堰き止め湖

などなど。

 

 

 

-神社, 言の葉

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