言 の 葉

【巻物・宝巻】「宝尽くし」文様の意味⑤着物の文様

投稿日:2018-11-20 更新日:

みなさま ご機嫌よう。

慶事に身にまとう着物や、帯、小物。
そこに良く使われる
宝尽くし文様』の意味を解きたくて

本日は【巻物】のお話しです。

昨今では、身近に手にする機会のないものですが
今もなお『宝尽くし』として愛される意味を探ります。

では、本日もどうぞ ごゆるりと。

宝尽くしを読み解く《伍の巻》は
『巻物』の、お話しです。

 

 巻物とは

巻物』は、この呼び方の他に

・ 宝巻(ほうかん)
 巻軸(まきじく)
・ 巻子本(かんずぼん・けんずぼん)

と、呼ばれます。

そして、その意味するところは

・ 「知恵の象徴」
・ 「有難い経文」
・ 「人生の道標・虎の巻」
・ 「門外不出の奥義書」
・ 「学業成就祈願」

と言われます。

あなたは「巻物」といって 何を思い浮かべますか?
親しみはありますか?

例えば・・
宝尽くしとは、少し意味合いは異なりますが、

忍者が口にくわえていた巻物
忍術の極意・解説・心得などの書かれた秘伝書と
言われていますね。

小説『里見八犬伝』でも
八つの玉と共に巻物が使われるたことも。

絵巻物といえば、『鳥獣人物戯画』
そして『源氏物語絵巻』でしょうか。

あなたは、如何ですか。

 

 歴史

長い巻き紙に、文書や絵物語を記したものを
巻子装(かんすそう)と言います。

日本では、主に
飛鳥・奈良時代~平安時代までは
基本は、巻子装の形態でした。

しかし、この巻子装(巻物)では
最初から読み返したり、途中から読むことが難しく
必要な部分を探すことが大変なため

平安以降には、
冊子装、帖装という形態に代わってゆきます。

今なお、その形態を残しているのは
掛け軸と、奥義書といわれます。

また
平安~鎌倉時代にかけては、写経が流行します。
「平家納経」に代表されるなど、何万巻もの写経が行われました。

* へいけのうきょう・・とは、
平安時代に、平家一門がその繁栄を願い厳島神社に奉納した経典の総称です。

 

 文様の違い

宝尽くしの文様も、
描かれ方は同一ではありませんが、
宝尽くしの【巻物】として描かれる多くは、
2~3本の巻軸を重ねた物です。

 

こちらは『祇園守文』

交差した巻物に銀杏の葉飾りが特徴の
京都八坂神社の護守・守り札です。
疫病・厄除けのお守り、
キリストの十字架を模した
戦国期以降の隠れキリシタンの用いた文様ともいわれ

それは「宝尽くし」とは、
似て否なる意味あいのものです。

この他に

『筒守(つつもり)』という
首から掛ける、筒型のお守り入れをかたどった文様もあります。

こちらは、江戸時代の竹製の筒に金属板をめぐらせた
両端に家紋をあしらった蓋(ふた)を付けたものが現存しています。

 

 名 残

巻物として今なお
その形態を残す「掛け軸」「奥義書」以外に

言葉の名残りが見られるものとして上げられるのは
本の呼び方である「全巻」という言い方。

そして、本を1巻、2巻、3巻・・と数える言い方。
題名の末尾に「~の巻」と付ける言い方。

変わり種としては、やはり
海苔で巻いたお寿司
これは今も「巻物」と言いますね(微笑)

 

 巻物という「宝」

そもそも=神と拝した古来の人々。
お祓い・お清めの時には、塩・酒・麻・紙を使いました。

書物に対する畏敬(いけい)の念も、
経文・奥義などを得がたく希有なものと崇める思いも、
現代とは違うものです。

書物・冊子、そのものの価値が、
今とは比べものにならないほど高いのです。

【巻物】それは、【宝巻ほうかん】

「知恵の象徴」として
「人生の道標・虎の巻」として
「門外不出の奥義書」として
「得難い経文・学びの書」として

【生きる上で、かけがえのない宝】

といって間違えないでしょう。
七福神と、米俵と、と、小槌と・・
そして、巻物をのせた【宝船】

そんな宝物は
いつも、あなたのすぐそばに在る本。
書物のこと。

きっと、あなたも
たくさんの宝物を持っている事でしょう

 

こんな可愛らしい動画を見つけました。
作って遊びたいなぁ。。


引用元:保育士バンク!チャンネル【公式】


 

本日も、最後までお付き合いいただき
有難う存じます。

華やかのものから控えめなものまで
お着物に彩られ、込められた祈り。

その声に耳を傾け
末長く、身に付けたいものですね。

そして、次は

こちらです。
⇒⇒⇒【金嚢 きんのう・宝袋】「宝尽くし」の意味⑥着物の文様

 

また、お目にかかりましょう。

ご機嫌よう。

 

-言 の 葉

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ご挨拶

 

ご 挨 拶

 

千年の先

15代あとの子らに

あなたは
何を伝えたいですか

日の本のくにの

言の葉の ぬくもり
きよらかな 所作

いまを  惜しみ
慈しみ
人を敬い

薫るように

歳を ゑるほどに
人を深めて

もし

叶うのなら

和事に
華を咲かせながら

生きてみたい。。

 

ここへ
いらして下さる方々に

ほっと一息つける場所に
なれますように

つたないブログですが

 

つまずきながら
学びながら

感ずるままに  綴っております

どうぞ
ごひいきに。。

 

ゆみこ

 

 

略 歴

 

 

千羽屋呉服店・長女

永田町・山王日枝神社奉職

舞台着付
根津昌平氏師事(松竹衣裳)

和裁学苑
村林益子氏師事

和装ポージング&ウォーキング
田中レーヌ氏(パリコレモデル)師事

和文化講座
中嶋よしゑ氏(京都・芸妓)様

メンタルケア・スペシャリスト認定

きもの文化検定3級

小笠原流礼法・師範

 

Special thanks !

立川・府中アスレティックFC