みなさま ご機嫌よう。
あなたは、日本の古典を読むことは
お好きですか。
世の中には、こんな声があります。
「古典の現代語訳を読むなんて、
時間の無駄」
「受験のために、
興味のない古典を読むのは辛い」
けれど
入試古典の御三家は、
「徒然草」「枕草子」「源氏物語」
ただ
古典は、もう増えることはありません。
もし、あなたが
「そのタイトル、知っているよ」
から一歩進んで
「その話し好き。面白いよね」
になれるとしたら
それは
とても大きな事かもしれません。
そして人は、一度 興味の扉が開くと
その次には欲が出て
原作に触れたくなるもの。
そんな風に、
「好き」という気持ちを
味方につけることが出来るのが
この
【ストーリーで楽しむ日本の古典】です。
よろしければ
あなたも 扉の鍵を手にしてみませんか。
この【ストーリーで楽しむ日本の古典】は、
いわゆる
古典の原文を読み解くのではなく
現在ご活躍中の作家の方々が
それぞれに編み出したストーリーを楽しむうちに
気付いたときには、自然と古典と触れあえている。
古典=古いもの・・とせず、
斬新な肉付けで
現代に語りかけてくれるシリーズです。
そして
歴史小説や恋愛物語、怪奇物に軍記物など、
これだけあれば、選ぶだけでも楽しくなりますね。
でも、この【ストーリーで楽しむ日本の古典】は、
古典学習として身構えて頁を開くと、
すこし、戸惑ってしまいます。
新しい短編小説を読むような気持ちで
冒険をするつもりなら
不思議な扉が開きます。
では、少しだけ
その扉に 鍵を挿してみますね。
「枕草子」(令丈ヒロ子・著 鈴木淳子・絵)
読み初めは、
砕けた文章に戸惑いました。
けれど、
読み進めるうちに
副題にある
「きらきら宮中ライフ」とは真逆の、
権力闘争と一族の盛衰物語
身につまされるストーリー展開に
引き込まれます。
こんなものを作ってみました
知らずにいた「枕草子」
「中宮・定子(ていし)」の姿。
他に無い、この本ならではの切り口で
大いに 古典への興味をくすぐってもられる
一冊です。
最後に。
本と出会い 読み終えて、
最後のページを閉じたとき。
何故か、とても原作に触れたくなり
自分から、
古典の原本を探すようになること。
これが
「ストーリーで楽しむ日本の古典」シリーズの
最大の魅力です。
岩崎書店さんの
発想の凄さと、大胆な企画が楽しくて
子供のうちに出会えたなら
古典が苦手になる前に
自発的に、古典を読みたくなる
という、この不思議な面白さを体感できます。
みなさまが、
お気に入りの一冊と出会えますように。。
ご機嫌よう。