言の葉

おみくじの由来・神社参拝の前に知っておきたい、お話し。

投稿日:2018-12-23 更新日:

みなさま ご機嫌よう。

近頃は、ネットみくじ・Webみくじ等もあり
御神籤その本来の由来とは、
随分とその様相も変わったようにも感じます
が、実際はどうでしょうか。

本日は、そんなお話しです。

 

 おみくじ  

「おみくじ」の籤(くじ)は、孔子(くじ)とも書き
「孔」「あな」のこと。

寺社に見られる筒型のみくじは、
その筒の中にある串を
小孔から振り出して使うものです。

江戸時代「観音百籤」が起源で
竹籤は、百番まで作られ
そこから御神意・託宣(たくせん)を聞くというものです。

古くは小正月に
その年の豊作を祈り、作柄や天候を占った
「粥占神事」(かゆうらしんじ)などの
人々では決められない事を問う神事の道具であり

また、
国の祭礼や政(まつりごと)、後継の選定の段に
御心(御神意)を伺う手段として使われました。

さらに戦国の世には
武将の戦法に見る、日取りや陣営配置などを占うものであり

鎌倉時代には
源頼朝が鶴岡八幡宮の移転先をみくじで決め、

明智光秀
は、本能寺の変で出陣を決起するため
三回みくじを引き直したと伝えられます。

現在のように
参詣者の吉凶を占うようになったのは
鎌倉初期の頃からと言われます。

が、その本来の起源は・・

 起 源

それは
元三大師神籤(がっさんだいしみくじ)」です。

平安時代の天台宗の高層に
慈英大師良源(じえいだいしりょうげん)912~985
という御方がおられました。
御命日が正月の三日であることから
元三大師と呼ばれている、この御方が
日本における神籤の創始者といわれます。

現在でも
比叡山延暦寺の横川にある、四季講堂の元三大師堂では
当時おおみくじを江戸時代のまま、今に伝えています。

それは、
予約・相談・読経・選占・説法の手順を経て
それを受ける者は、みくじの内容を厳守し
必ず、神籤に示された通りに
行動することを定めとしています。

そして、都内最古の寺院である
「浅草寺」は、その流れを汲み
当時の「元三大師神籤」と同じ比率
凶が30%、
大吉17本に対し凶は30本あると言い
その伝統を守っています。

 

 人気の おみくじ

神籤には
吉凶を占うだけでなく
和歌や御製(主に歴代の天皇が詠われ和歌)や
漢詩を示されただけの神籤も在ります。

「明治神宮」では
大御心(おおみごころ)」という
明治天皇昭和皇太后が詠んだ和歌
御神意として配布されます。

また
可愛らしい神籤として人気なのは
春日大社「白鹿みくじ」


岡崎神社
「うさぎおみくじ」です。

珍しい神籤として人気なのは

大阪府松原にある
布忍神社「恋みくじ」です。

すべて河内弁で書かれ
その言葉のインパクトが病み付きになる
との声があります。
が、御神体は日本武尊の娘
「布忍入姫命」というお姫様です。

こちらの御神籤のように、
神籤には
寺社独自で奉製しているものもありますが
その7割は、
山口県周南市にある
「二所山田神社」女子道社から配られるものです。

無論、その後で
各寺社それぞれに鎮座する神仏の御霊が込められます。

 

 おみくじを引いた後は?

おみくじを境内に結ぶ習慣は、
江戸時代から行われていました。

恋愛の「縁を結ぶ」を所以に
神様との縁を結ぶ凶を託すともいわれます。

また
凶のみくじを引いたときは、
利き手と逆の手で結ぶと吉に転じる
と信じられている所もあります。
逆の手で結ぶという行為が
困難を克服し、修行したと見なされるのだそうです。

 

 古 札

古いおみくじの処分に困ってしまった時
あなたは どうされますか?

一番良いのは
いただいた寺社に再度うかがい
御礼を申し上げてから結んで帰ること

遠方で、それが叶わないのなら
お近くの寺社でお炊き上げをして頂きましょう。

それも叶わぬのなら・・
ご自宅で
綺麗な和紙・半紙を用意し
その上に、みくじを置いて塩で清め
手を合わせて「ありがとうございました」と
御礼を申し上げてから
大切に包んで処分しましょうね。

 


 

如何でしょうか。

ネットみくじ・Webみくじ
占いという感覚とは違う何かが、
伝えられたでしょうか。

とりわけ古来から伝わり続ける
「元三大師神籤」には心惹かれるもの。

私自身がおみくじを引くのは
自分を育んでくれたお宮だけですが、
旅先では、その土地の氏神さまに
御挨拶をして無事を祈念します。

あなたは、如何ですか?

すてきな御縁に恵まれますよう
お祈りします。

 

では、本日はこの辺で
おいとま致します。

ご機嫌よう。

 

-言の葉

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【お福分け】も【お裾分け】も共に、愛おしい。「お福分け鶴」動画も

みなさま ご機嫌よう。 最近、 気になっている事があるのです。 それは 【お福分け】と【お裾分け】の 使い分け・・? 【お福分け】は素敵な言い回しで 私も、好きな言の葉です。 けれど、いつの頃からか …

『お手すきの折にでも』いつまでも女らしさを大切にしたい人の言葉①

  みなさま ご機嫌よう。 言葉の習慣は、 日々の小さな積み重ね。 ですが、 あなたの未来を作るもの。 では本日の言の葉は、こちら。 「お手すきの折にでも」 これは 何かを人さまに頼むときに …

「恐れ入ります。」敬語より使える丁寧な言葉②

  みなさま ご機嫌よう。 これから敬語を身につけたい・と、 思っておられる貴方へ。   目次1  初めの一歩は「恐れ入ります」から2  どのようなに見られたいですか?3  初めの …

「どう致しまして、こちらこそ至りませんで」人柄を伝える美しい言葉

みなさま ご機嫌よう あなたは この頃 誰かにお遣いになりましたか? 「どう致しまして」って。 そう。 ありがとう・・に対する謙遜の言葉。 美しい日本語のひとつ。 幼かったあの頃には、 もっと素直に …

【巻物・宝巻】「宝尽くし」文様の意味⑤着物の文様

みなさま ご機嫌よう。 慶事に身にまとう着物や、帯、小物。 そこに良く使われる 『宝尽くし文様』の意味を解きたくて 本日は【巻物】のお話しです。 昨今では、身近に手にする機会のないものですが 今もなお …

いつも、いらして下さり
ありがとうございます。

♡ ♡

呉服屋の娘として育ち
本職の巫女としても御奉仕。
多くの師にも恵まれて
茶道・書道・和装・礼法  etc…
募る想いを紡いで。

日々、何処かのページので
更新もしております。
宜しければ どうぞごゆるりと
お付き合い下さいませ。