言 の 葉

「おはよう」の数は「しあわせ」の数。明日を作る言葉の由来

投稿日:2020-05-12 更新日:

 

みなさま ご機嫌よう

そして
おはようございます

ゆみこです

 

夕べは
ゆっくりと お休みになりましたか

今朝、あなたが真っ先に
「おはよう」とお声をかけたお相手は
どなたですか

それとも
これから お声がけする方が
いらっしゃるのでしょうか

 

何はともあれ
「おはようございます」

いつも ここにいて下さって
ありがとう

今日という日が
あなたにとって
好い一日になりまうように。。

 

 

 

私の父は
なぜか
「おはよう」を 口にしない人でした
でも
「疲れた」も言わない人でした

ただ

毎朝、誰よりも早く起きて
家中のカーテンを開けると
ゆっくりお茶を入れ
それを
ちいさな猪口(ちょこ)に 注ぎ

箪笥(たんんす)の上に飾ってある
写真立ての前に
そっと 置きます

写真の中には いつも
母の両親が
微笑んでいました

幼い頃の私はいつも
そんな
すこし照れ屋で 職人気質な
父の背中を
こっそりと薄めを開けて

・・格好いいなぁ

っと

憧れ
見つめていました

けれど

やっぱり
「おはよう」は、欲しかったかな?

 

 

「おはよう」の向こう側は
人により
ご家庭によって 違うもの

あなたの とっておきの
「おはよう」の風景はどんなですか

そして 今

「おはよう」と
声をかけたい お相手は

おられますか

 

本日のお話しは
そんな
「おはよう」についてです

 

 漢字に直すと?

日々の挨拶を、漢字にすると

おはよう →  お早う
こんにちは→  今日は
こんばんは→  今晩は
さようなら→  左様なら

となります

「今日」と「今晩」の[は]
発音では「
文字では「
これは
続きの文章が 略されているためで

・今日は如何お過ごしですか
・今日はどちらへお出かけですか

・今晩はいい月夜ですね
・今晩はお疲れさまです

と言い換えることが出来ます

その点
『おはよう」は
始まりの言葉ではなく、締めの言葉

○○さまお早うございます
と使います

ここに何か
由縁がありそうですね

 

 由 縁

とかく物事の始まりには
諸説あるようで
「おはよう」の由縁も
その例に 漏れませんが

 

江戸時代
江戸城では、老中の登城の際に
城内で太鼓を打つ 風習がありました

老中の出勤・退出が
すべての基準になっていたのです

そのため城下の子供たちも
寺子屋で学ぶ時間は
同じ「朝四ツ上がりの昼八ツ下がり」でした

※老中とは
幕府の最高位の譜代大名
(関ヶ原の戦い以前から徳川氏に臣従した者)
が務める役職です

江戸城
開門は、明け六ツ(6時くらい)
閉門は、暮れ六ツ(18時くらい)で
老中

登城は、朝四ツ(10時くらい)
下城は、昼八ツ(14時くらい)です

 

その他の役人は、二交代制

日勤の役人は朝に来て、夕刻に
宿直(とのい)の役人と引継ぎを行います

 

宿直(とのい)の勤務時間は

昼七ツ(16時くらい)から
明け六ツ(6時くらい)まで

 

その際、
宿直の役人は 引継ぎのため
実際の勤務時間よりも
半時ほど 早く出仕します

その時に交わす挨拶が
こちら

「これは○○殿、お早うございまする」
引継ぎ後
「左様なことでござれば、では」

というもの

この「お早うございまする」が
「おはよう」の由縁といわれます

 

また

歌舞伎界を由縁とするお話しもあります

歌舞伎の世界では
役者は
化粧や 衣装の準備に 時間がかかる為
早めに 芝居小屋に入ります

その際
小屋の「楽屋番(がくやばん)」と呼ばれる
裏方さんが

「お早いお着きでございますね

「お早くからお疲れ様にございます

と、その労をねぎらい
声を掛けていたことから

「おはよう」の挨拶が興(おこ)った
とも伝えられます

 

ご存知のように
今でも 芸能の世界では
日々の挨拶として
また弟子から師匠への気遣いとして

受け継がれています

 

 現代では

実は、現代においても

「おはよう(ございます)」は
朝も 昼も 夜も 関係なく使える言葉です

 

一般社会であっても
シフト制のお仕事では
どの時間帯に入っても挨拶には
「おはようございます」を用いるのが常識

そのような会社では
正式な社員教育として

朝でも昼でも、出勤した際は
おはようございます、と言うように。

その日、初めて会う
同僚には
おはようございますと言うのが礼儀

と教わるもの
江戸のころと同じです

もちろん今でも

「おはよう」は朝だけの挨拶なのでは?
と思う方も
大勢いらっしゃるでしょう

それも、決して間違えではなく

ただ
人によって 生き様が違うように
常識も 人によって違うだけ

 

自分の知らない
自分の属さない世界には
真逆の習慣もあって
そこに 意味もある

自分の常識が覆(くつがえ)ったとき
知らぬ世界に踏み込んだとき

自らを責めずに
どう対処すればいいのか

それは、そこに根付く歴史や
想いに 心をはせること

そうすれば

言の葉は
いつも人に寄り添い

偏った感性の持ち主とか
非常識な人間にならずに済みます

 

ほんとうに
日本語って面白いもの

挨拶の一言だけで
その時代が
人間関係が、垣間見えるのですから

 

 おはようの数は しあわせの数

出会いは 言の葉は
人をしあわせにする「鍵」だから

おはようの数は しあわせの数

それを未来へ繋げるためのコツ
「ことば情け」を忘れぬこと

たとえば

おはようございます お元気ですか
足の具合はいかがですか 

おはようございます いつもオシャレですね
そのシャツ、とてもお似合いです 

おはようございます 雨が降りそうですね
お足元に お気をつけて

ほんのひと言
言い添えるだけで

人との距離は
ぐっと縮まるものだから。

 

それにつけても。。

毎朝、父に

頭を ポンッと たたかれて
「おはよう」って

言われてみたかったなぁ。

 

 

最後まで お読みくださり
ありがとう存じます

本日は
この辺りでおいとま致します

 

どうぞ お健やかに

ご機嫌よう

 

 

 

-言 の 葉

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千年の先

15代あとの子らに

あなたは
何を伝えたいですか

日の本のくにの

言の葉の ぬくもり
きよらかな 所作

いまを  惜しみ
慈しみ
人を敬い

薫るように

歳を ゑるほどに
人を深めて

もし

叶うのなら

和事に
華を咲かせながら

生きてみたい。。

 

ここへ
いらして下さる方々に

ほっと一息つける場所に
なれますように

つたないブログですが

 

つまずきながら
学びながら

感ずるままに  綴っております

どうぞ
ごひいきに。。

 

ゆみこ

 

 

略 歴

 

 

千羽屋呉服店・長女

永田町・山王日枝神社奉職

舞台着付
根津昌平氏師事(松竹衣裳)

和裁学苑
村林益子氏師事

和装ポージング&ウォーキング
田中レーヌ氏(パリコレモデル)師事

和文化講座
中嶋よしゑ氏(京都・芸妓)様

メンタルケア・スペシャリスト認定

きもの文化検定3級

小笠原流礼法・師範