言の葉

【お福分け】も【お裾分け】も共に、愛おしい。「お福分け鶴」動画も

投稿日:

みなさま ご機嫌よう。

最近、
気になっている事があるのです。

それは
【お福分け】と【お裾分け】の
使い分け・・?

【お分け】は素敵な言い回しで
私も、好きな言の葉です。

けれど、いつの頃からか
同じ意味で使う【お分け】の方は
目上の方に使うのは失礼な言葉
と仰るかたが、とても増えています。

確かに、
この言葉の由来を素直に受けとめると、
そうなるのですが

あなたは、どう思われますか?

 

 お福分け 

その昔、

江戸の町にも 甲斐甲斐しく働く女たちが
たくさん居りました。

粋で 鯔背(いなせ)な殿方を、
陰に 日向に 支えたと言います。

歴史の浅い江戸の町は、他者を受け入れる社会。

誰もが 一人では生きてゆけなくて

人は皆
互角で 向き合い
互角で 言い合い
互角で 付き合う

そう。
『袖振り合うも多生の縁』

だから、
幸せは分け合うもの

人様にいただいた素敵なものは
他にも分けて共に喜ぶもの
決して 独り占めにしないもの。

例えば、こんな風に使います

いただき物をしましたので、お持ちしました。
召し上がって頂けますか』
「まぁ 嬉しい。良いのですか」
もちろん。お福分けですものどうぞ

主に、
美味しいものを、ぜひ召し上がってね。
っと、差し上げるときの言葉なのですが

その時に「つまらないものですが・・」と
謙遜せずに使うのが

器用好しの女ことば
江戸しぐさの一つに数えられました。

 

 お裾分け

では【お裾分け】には、
どのような由縁があるのでしょう。

「裾」という文字は、着物の裾を指し
それが着物の一番下の部分という
面に近いところに在ることから

裾 = 端の方
「端の部分」転じて⇒つまらないもの

そのまま素直に受けとめると
【お裾分け】は
誰かから頂いたものの端を分ける
という意味になり

故に、この言葉は
目上の方や あまり親しくない方に使うのは
失礼にあたります・・ と仰る

本当に、調べるほどに
たくさんの方が そう仰っていて

けれど、本当にそうなのでしょうか。

私自身は【お裾分け】を
一言で【失礼】と決めつけてしまうことは
早計かな? って思っています。

 

 歌は世に連れ 世は歌に連れ

確かに、裾は着物の下の方に位置します。
けれど
和服女性の裾さばきは、淑(しと)やかで

小さな衣擦れ(きぬずれ)の音は、
五感を研ぎ澄まして味わう 和服の妙味。

ちらりと、めくれて見える着物の裾は
八掛(はっかけ)とも言い
そこに色を挿し、ぼかし、花を添え
それを着る人の粋を添える場所

日本一の山
富士の裾野は、末広がり
霊験をもって大地を潤し

その来光と共に
隅々にも 功徳をもたらすもの

諺にも
余り茶に福あり
残り物に福来たる

そして
・歌は世に連れ 世は歌に連れ

歌=和歌・俳句・詩・狂言・歌舞伎
は、言葉
言葉は、時代
御世に連れ、移ろいゆくもの。

言葉は、その時代を生きる者が作るもの。

隅っこや、端っこを
つまらないものとする御世よりも

歩道の端を楚々と歩くご婦人の姿に
奥ゆかしさを愛でる あなた歩みたい。

お裾分けを、どうぞ』と言われて
にっこり微笑み
お福分けを、ありがとう』と言える

そういう時代の花を、咲かせましょ。

誰かではなくて
私たちの この手で。

 

 お福分け鶴の「折り方動画」

そう きっと、
毎日が 種蒔きです。

こんな可愛らしい動画をみつけました。

心優しいあなたへのプレゼント。
大切な誰かのために、お役に立ていただければ幸いです。

 

本日も 最後までお付き合いくださり
痛み入ります。
ありがとう存じます

また、お目にかかれますように。

 

 

 

-言の葉

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