みなさま ご機嫌よう。
いつもお越しいただき、
ありがとう存じます。
本日のお話しは、
お悔やみの席での一言です。
あなたなら
その折には、なんと仰いますか?
無論、
あらかじめ用意するものではないけれど
いざ目の前で親しい方が
哀しみにくれているときに
声が出ない・・
想いが伝えられない・のも
辛いものです。
わたくしも幾度か
そんな哀しみの場に立ち会い
いろいろな言の葉にも
出合いましたが
ようやく胸に
すとん・と落ちてくれたのが、
このお悔やみの言の葉
「お寂しいですね・・」
でした。
あなたは、
どのような言葉を遣われますか。
そう。例えば
「この度は・・」
ここまで言えたら、その後は
小声で
「・・お悔やみ申し上げます。」
っと、申し上げるのがやっと
それでも充分です。
消え入りそうな声で、
聞き取れないくらいでも。
なかには男性のように
「この度は、ご愁傷さまです」と
ハッキリと仰るの方もおありですが…
女性が口にするには
すこし冷たい音色に感じてしまうのは
わたくし だけでしょうか。
もし、自分が
弔問の方に そう言われたら
きっと 心で受けとめられずに、
右から左へと
流してしまうことでしょう。
まるで紋切り型の呪文のように
深い意味をもたせない
そんな言の葉として
あえて使う
それなら頷けるのかな。。
日本語は、
微妙な言い回しが得意だもの
その恩恵に預かっても良いのかもしれません。
社会人として大人の対応をなさる為に
きちんと言葉を遣って、というのであれば
せめて
「この度は・・」
と、ここまでをシッカリと発音なさったら
そのあと、囁くように
「・・ご愁傷さまです。」
っと、仰っていただけた方が
お悔やみの席であれ
心への当たりが柔らかくて助かります。
気が動転していると
なかなか
良い言の葉って出て来ないものですよね
そんな自分を
責める必要はありませんけれど
もしも
哀しみごとの日にも
心の絆創膏として備える言の葉を
持っておくとしたら。
「お力落としなさいませんように。」
「どうぞ、ご無理なさいませんように。」
が、良いでしょうか。
そして
痛みに寄り添うように遣いたいなら
やはり
「お寂しいですね・・」
と、わたくしは口にしたいのです。
他に、先だって
こんな言の葉にも出会いました
それは
「ゆっくり、元気だしてね。
・・待ってるよ。」
あたたかい やさしい言の葉
・・・。
あなたなら、
そのとき 何と仰いますか?
本日は、これでおいとま致します。
ご機嫌よう。