言 の 葉

年末年始に見直したい。ふるさと別の言い方で「お粗末さま」

投稿日:2018-10-17 更新日:

みなさま ご機嫌よう。
お帰りなさいませ。

 

「お食事できましたよ。」
「いただきま~す。」
「ご馳走様でした」

あなたがご馳走した側なら、
この後なんと仰いますか。

「お粗末さまでした」

でしょうか

では今度は
別の言い方で言ってみてください

・・・?

幼い頃から 馴染みのあるご挨拶は
自分では 当り前と思って使っているものですが

実は、訊いてみてビックリ
なんていうこともあるものです。

ぜひ この機会に
身近な誰かに 尋ねてみませんか

「あなたのお里は『お粗末さま』だった?」

と。

もしかしたら 思いがけぬ人から
素敵な言の葉を
聞くことが出来るかもしれません

本日は
ふるさと別の・・ こちらのお話しです。

 

 お粗末さま

では早速、お耳を拝借いたします。

 

お粗末さまでした
(北海道・東北・関東・東海)

よろしゅうおあがりやした(な)
(京都・三重・兵庫・広島・兵庫)

よろしゅうおあがりやしとくれやす
(京都)

お草々(そうそう)さま
(長野・千葉・名古屋)

ようおあがりになりました
(神戸)

よう召しあがれ
(松山)

ようお食べ
ごっつぉはん
(大阪)

お粗末さまでゴザンした
(上総安房)

よろしゅうに
(岡山)

よろしおあがり
(大阪・京都・東海)

よろしょおあがり
ようおあがり
(奈良)

お粗末さんどした
よっしょうおあがり
(京都)

お軽(かる)うございました
(関東)

よろしゅうおあがり
(香川・広島・兵庫・京都・大阪・三重・山口)

よろしゅうお上がりやしてよぉございます
(関西)

はい、よろしゅうに
(岡山)

なーんもなんも
なんもだー
(東北)

はい、よろしく
(中国地方)

 

如何でしたでしょう
この中に
お懐かしい言葉はありましたでしょうか

上記以外のお里をお持ちの皆さま
調べきれずに、ごめんなさいね。

いやいやウチは違うよ!…という方々
行き届かず、あいすみません。

 

 言葉の由縁

 

戴(いただ)きます
=大切なものを頂戴いたします

ご馳走(ちそう)さま
=「馳」も「走」も
[走る]の意から、
自分の為に走り回って食材を集めてくれて有難う。

関西圏「ようおあがり」
=充分に召し上がって頂きましたか?

京都では「よう食べてくれはりましたな、おおきに」
さらに 「あがり」=「おしまい」
意味も。

広範囲にみられる「お粗末さまでした
は、謙遜・へりくだりの意味のほかに

関東はその昔、江戸の料理が
飾り立てず・時間をかけずに食すものが多かった為
「こんな物しか用意できませんで」
起源とも言われます。

 

 言葉の味わい

 

謙遜・謙虚は、日本の美徳

お食事をした側ではなく、
お食事を振舞った側が、感謝の気持ちを口にする

これは、とても日本的な気がします

ですが近年は、
その謙遜な姿勢が誤解を招いたり
気持ちを読み取ってもらえなかったり
時には「失礼な!」
お叱りを受けることもあるようで残念です

 

どうしても
「お粗末さまは、へりくだり過ぎて嫌!という方へ。

こんな風に上手に言い換えている方もおられます。

ごちそうさま~!
・ どういたしまして
・ お口にあいましたでしょうか
・ お気に召したら嬉しいです

その一方で、料亭の女将言う
「お粗末さまでした」は、好き!
とか、

田舎のおばあちゃんの
明るい「お粗末さ~ん!」には癒やされるよねぇ。
とか。

そんな声があるのも事実
結局、感じ方は
そのお人柄にもよるのでしょうか

さて
そろそろ、年末年始を考える頃。

あなたも
お里の言葉を味わいに帰省されませんか?

 

最後までお読みくださり
ありがとう存じます

本日は、この辺りでおいとま致します

 

ご機嫌よう。

 

 

-言 の 葉

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日の本のくにの

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いまを  惜しみ
慈しみ
人を敬い

薫るように

歳を ゑるほどに
人を深めて

もし

叶うのなら

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華を咲かせながら

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