日本神話 神 社

神拝詞には載ってない・ に答える「大祓詞」全文・現代語訳

投稿日:2021-03-13 更新日:

 

みなさま ご機嫌よう
ゆみこです

いつも ありがとうございます

 

 

【大祓詞】は
神道の祭祀に用いられる
祝詞(のりと)の一つです

浄化の儀式として
宮中や神社で日常的に行われています

しかし 現在
神社本廳藏の【大祓詞】には
罪名の列挙が省略されています

それは 大正3年の
「内務省制定の大祓詞」にて
削除されたものを踏襲しているためです

 

こちらのページでは
その
削除された部分を含んだ

【大祓詞】
 原文の全文
現代語訳

初めてお読みになる皆さまにも
なるべく 解りやすく

お伝え致します

 

【大祓詞】原 文

内務省制定により 削除された 部分は
*
緑色に替えております

 

 

高天原(たかまのはら)に神留(かむづま)り坐(ま)

皇親(すめらがむつ)
神漏岐(かむろぎ) 神漏美(かむろみ)
(みこと)(も)ちて

八百萬神等(やほろずのかみたち)
神集(かむつど)へに集え賜ひ(たまい)
神議(かむはか)りに議り賜ひて

(あ)
皇御孫命(すめみまのみこと)
豊葦原水穂國(とよあしはらのみづほのくに)
安國(やすくに)と平(たひら)けく
(し)ろし食(め)せと

事依(ことよ)さし奉(まつ)りき
(か)く依(よ)さし奉りし
國中(くぬち)
荒振る神等(かみたち)をば

(かむ)(と)はしに  問はし賜ひ(たまい)
(かむ)(はら)ひに  掃ひ賜ひて

語問ひし(ことといし)磐根(いわね)
樹根立(きねたち)
草の片葉(くさのかきは)をも  語止(ことや)めて
(あめ)の磐座(いわくら)

天の八重雲(やえぐも)
伊頭(いづ)の千別(ちわ)きに千別きて

天降(あまくだ)し  依(よ)さし奉(まつ)りき
(か)く依さし奉りし

四方(よも)の國中(くになか)
大倭日高見國(おおやまとひだかみのくに)
安國(やすくに)と定め奉(まつ)りて

下つ(したつ)磐根(いわね)
宮柱(みやばしら)太敷き(ふとしき)立て
高天原
千木(ちぎ)高知(たかし)りて

皇御孫命(すめみまのみこと)
(みづ)の御殿(みあらか)
仕へ(つかえ)(まつ)りて

(あめ)の御蔭(みかげ)
(ひ)の御蔭と隠り坐(かくりま)して

安國(やすくに)
(たいら)けく知(し)ろし食(め)さむ
國中(くぬち)に成(な)り出(い)でむ
(あめ)の益人等(ますひとら)
過ち犯(おか)しけむ

種種(くさぐさ)の罪事(つみごと)
天つ罪(あまつつみ)

畔放(あはなち)溝埋(みぞうめ)
樋放(ひはなち)頻播(しきまき)
串刺(くしさし)生剥(いきはぎ)
逆剥(さかはぎ)屎戸(くそへ)

許許太久(ここだく)の罪を
天津罪(あまつつみ)と宣(の)り別(わ)けて

国津罪(くにつつみ)とは
生膚断(いきはだたち)
死膚断(しにはだたち)

白人(しろひと)
胡久美
(こくみ)

己が母犯せる罪(おのがはは おかせるつみ)
己が子犯せる罪(おのがこ おかせるつみ)
母と子と犯せる罪(ははとこと おかせるつみ)
子と母と犯せる罪(ことははと おかせるつみ)
畜犯せる罪(けもの おかせるつみ)
昆虫の災(はうむしの わざわい)
高津神の災(たかつかみの わざわい)
畜仆し(けものたおし)
蠱物為る罪(まじものせるつみ)
許許太久(ここだく)の罪出でむ

(か)く出(い)でば

天つ宮事(あまつみやごと)(も)ちて
天つ金木(あまつかなぎ)を本打(もとう)ち切
末打(すえう)ち断ちて

千座の(ちくらの)置座(おきくら)
置き足ら(おきたら)はして
天つ菅麻(あまつすがそ)
(もと)刈り断ち 末(すえ)刈り切りて

八針(やはり)に取り裂きて
(あま)つ祝詞(のりと)
太祝詞事(ふとのりとごと)を宣(の)

(か)く宣(の)らば

天つ神(あまつかみ)
天の磐門(いわと)を押し披(ひら)きて

天の八重雲(やへぐも)
伊頭(いづ)の千別(ちわ)きに千別きて
聞こし食(め)さむ

國つ神(くにつかみ)
高山の末(たかやまのすえ)
短山の末(ひきやまのすえ)
(のぼ)り坐(ま)して

高山の伊褒理(たかやまのいぼり)
短山の伊褒理(ひきやまのいぼり)
(か)き別(わ)けて聞こし食さむ

(か)く聞こし食(め)してば

罪と云ふ 罪は在(あ)らじと
科戸(しなど)の風の
天の八重雲(あめのやへぐも)
吹き放つ事の如(ごと)

(あした)の御霧(みぎり)
(ゆうべ)の御霧を
朝風(あさかぜ)夕風(ゆうかぜ)
吹き拂ふ(はろう)事の如く

大津邊(おおつべ)に居(お)る大船(おおふね)
舳解き(へとき)放ち(はなち)
艫解き(ともとき)放ちて
大海原(おおうなばら)に押し放つ事の如く

彼方(おちかた)
繁木(しげき)が本(もと)

焼鎌(やきがま)の敏鎌以ちて(とがまもちて)
打ち掃ふ(うちはろう)事の如く

(のこ)る罪は在(あ)らじと
(はら)へ給(たまい) 清め給ふ事を

高山の末(たかやまのすえ)
短山の末(ひきやまのすえ)より

佐久那太理(さくなだり)
落ち多岐つ(おちたぎつ)

速川(はやかわ)の瀬に坐(ま)
瀬織津比売(せおりつひめ)と云ふ神
大海原に  持ち出(い)でなむ

(か)
持ち出で
(もちいで)往なば(いなば)

荒潮(あらしお)
潮の
(しおの)八百道の(やほじの)
八潮道(やしおじ)
潮の
八百會(やおあい)に坐(ま)

速開都比売(はやあきつひめ)と云ふ神
持ち加加呑(もちかかの)みてむ
(か)く  加加呑(かかの)みてば

氣吹戸(いぶきど)に坐す
氣吹戸主(いぶきどぬし)と云ふ神
根國(ねのくに)
底國
(そこのくに)
氣吹(いぶ)き放ちてむ

此く 氣吹き(いぶき)放ちてば

根國 底國に坐す
速佐須良比売(はやさすらひめ)と云ふ神

持ち佐須良ひ(もちさすらい)失ひ(うしない)てむ
(か)く 佐須良ひ(さすらい)
失ひ(うしない)てば
罪と云ふ罪は在(あ)らじと

祓へ給ひ(はらへたまい)
清め給ふ(きよめたもう)事を
天つ神 國つ神
八百萬神等(やおろづのかみたち)共に
聞こし食(め)せと

畏み(かしこみ)
畏み(かしこみ)も 白す(まをす)

 

 

【大祓詞】現代語訳

*閲覧注意*

略された緑色部分には
罪の内容を記し
ております

どうぞ 今
心が繊細になっておられる方

そういった文言を
目にされたくない方は

お控え頂きますよう
無理なさらずに お進みください

 


高天原
(たかまのはら:神々が住む天上界)
におられる
皇祖神(皇室の祖とされる神々)たち
ご命令により

八百万(やおよろず)の神々を
お集めになり 何度も議論され

皇祖の子孫である
皇御孫命(すめみま)
瓊瓊杵尊:ににぎのみこと)に

『  豊葦原乃水穂之国
(とよあしはらのみづほのくに=日本
心安らかな平和な国へと統治しなさい 』

と 仰せになりました

けれど
地上の国中には 神の意向に従わず
荒ぶる悪しき神たちもいました

そこで
皇御孫命(すめみま)

服従するのかを問い
従わない神々は払い除かれ
不平を言うものは
岩石、木の株、草の葉に至るまで黙らせ
地を鎮めました


そうして国土が平穏になると

皇御孫命
(=瓊瓊杵尊:ににぎのみこと)

天之磐座(あまのいわくら)を離れ
重なる雲を踏み別けて
地上へと降臨され

大倭国(やまとのくに)日本を
国土の中心として
平和の模範となる安らかな国に
定めました


岩根の上には

宮殿の中心となる  太い柱を立て
天皇の御心が
国民の心の底まで 立つよう

屋根には 千木を空高く構え
国民の天皇を思う心が
高く 御心に届くよう

天上界の神々
天津神・国津神・八百万の神々が
心を合わせて

威光に輝く 御殿をつくり
安らかに お住まいになりました


しかし


平和に統治されるようになりましたが

国に日々
新たに人が生まれて増えてくると
知らぬ間に 犯す過ちや
故意に 犯す罪など

多くの罪が現れるでしょう


それは

天津罪:あまつつみ(国内で起るであろう罪)として

畔放:あなはち
(畔
(あぜ)を壊して田の水を流し、作物が枯らす罪)

溝埋:みぞうめ
(田に引く溝を埋め 水を止め、作物を枯らす罪)

樋放:ひはなち
(水の必要が無い時に 樋(とい)を壊わし、水を流して稲を流す罪)

頻播:しきまき
(種を蒔いてある所に重ねて種を蒔き、作物の生育を妨げる罪)

串刺
:くしさし
(田畑に入る時に 手足が傷つき耕作できなくなるよう、
田畑に串を立てて妨害する罪)

生剥:いきはぎ
(獣の皮を生きたまま剥ぐ罪)

逆剥:さかはぎ
(獣の皮を尻の方から頭の方に剥ぐ罪)

屎戸:へくそ
(厠 (かわや)以外の場所で 尿・糞・屁をして汚す罪)


国津罪
:くにつつみ(世界の人々が犯すであろう罪)として

生膚断:いきはだたち
(生きている人の肌を傷つける罪)

死膚断:しにはだたち
(死者の肌を傷つける 死体損壊の罪)

白人:しろひと
( 人の犯す(白人などが人を見下し犯す)人種差別のこと)

胡久美:こくみ
(罪ではない者達(黒人種など)を見下す人種差別)

己が母犯せる罪(実母との相姦)
己が子犯せる罪(実子との相姦)


母と子と犯せる罪(血縁との相姦)
子と母と犯せる罪


家畜を犯せる罪
(這う虫の毒による災い)

落雷などの災害

鳥や コウモリなどによる被害

畜仆し:けものたおし
(他人の家畜を殺す罪)

蠱物為る罪:まじものせるつみ
(獣や虫、その骨・血・羽などを使い、他人を呪う罪)

 

もし このような罪が出てきたならば
自ら自覚し

天上界の神事にのっとって
祓い除きなさい

多くの木の根本と 先端を切り
大きさと 長さを切りそろえて
机の上に置き

麻の根本と 先端のところを
切りそろえて
それを 八つ裂きに切り裂いて
神聖な 太祝詞(ふとのりとごと:天の祓い詞)
を唱えなさい

そうすれば
天上の神々は
天の岩戸を押し開き 雲をかき分けて
お聞きになるでしょう
地上の神々も
高山の頂 短山の頂に のぼり
高山に立ち込める 霧や霞
短山に立ち込める 霧や霞をかき分けて
お聞きになるでしょう

そして その後に
人の世の罪咎穢れは 一切無くなるでしょう

それはまるで

風が幾重にも重なった雲を
吹き放つように
朝夕の霧を 風が吹き払うように

港に泊まっている 大船隊の
船首と船尾の綱をも 解き放ちて
大海原に 押しやるように

生い茂った木々を
焼き鍛えたよく切れる鎌で
打ち払うように
一切の罪を祓い清めるごとく
高山の頂、低山の頂から水が盛んに落ちて

急流の川瀬にいらっしゃる
瀬織津比売神(せおりつひめ)
その罪を
大海原に流し押し祓ってくださるでしょう

すると

大海原の数多の潮流が
四方八方から集って一箇所に集まっている
その御所におられる
速開都比売神(はやあきつひめ)が口を開き
流れ出た罪と咎、穢れを
呑み込んでくださるでしょう

その呑み込んだ罪は

黄泉の国の門口にいらっしゃる

気吹戸主神(いぶきどぬし)という神が
根の国、底の国、黄泉の国へと
息を吹いて
吹き放ってくださるでしょう

すると

黄泉の国にいらっしゃる

速佐須良比売神(はやさすらひめ)という神が
その罪を どこへともなく
持ち去り 封じてくださるでしょう
このように
祓戸四神(はらえどよんしん)
によって

すべての罪が運び去られたならば

人々は 今日から後は
一切の罪が無くなるようにと

『 祓い給い 清め給う
その力をお授けくださいますように
どうか お聞き入れください』

天の神、地の神、八百万の神々に
恐れ多くも

謹んで申し上げます

 

【大祓詞】とは

 

大祓詞(おおはらえし)
とは

日々の生活の中で
知らず知らずのうちについた穢(けがれ)や災い
犯した罪や過ちを祓い清めるために用いられる
神道の祝詞の一つです

「神拝詞」
「大祓詞」というと何か
近寄りがたい気もしますが

たとえば

「ちちんぷいぷい
痛いの痛いの飛んでゆけ~!」

も「祓い詞(ことば)」

こんな風に
誰もが子供の頃から知っている
「おまじない」にも
「祓いことば」はあります

そして

それはすべて
【古事記】に由来するのです

なぜ
今回、この記事を書くことになったのか
それは
こちらのページに由来します

⇒⇒古事記が原因?神拝詞 「大祓」を唱えるのを怖がった巫女

 

最後まで お読みいただき
ありがとう存じます

本日は
この辺りで  おいとま致します

 

ご機嫌よう

 

 

-日本神話, 神 社

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ほっと一息つける場所に
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つたないブログですが

つまずきながら
学びながら

感ずるままに  綴っております

どうぞ
ごひいきに。。

 

ゆみこ

 

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