着付け

着付師の覚え書き【留袖】

投稿日:2020-02-10 更新日:

みなさま ご機嫌よう

こちらは
和装着付けの【覚え書き】です

ご家族などを着付けなさる際に
何かヒントにされる方があれば
嬉しいです

では


 

【留袖】の手順

 

長襦袢

  • 衿は、あまり深く抜かないように
    (髪のタボの位置を見て)
  • 衿合わせは深めに
    (浅いと老けて見える)
  • 紐は、背中の高い位置で交差して、脇で下げ
    背でバッテンにして締める
    (この時、脇で長襦袢を引っ張ってシワをとる
  • 伊達締めで整える



 

留袖をかける

    • 留袖は低い位置で持ち
      袖に手を入れてもらい肩に掛ける
    • 長襦袢の袖を抜き
      留袖の袖と合わせて整える
    • 衿をクリップで留め、ずり落ちないようにする
      (背中心・耳の下、3カ所)

裾合わせ

《裾の位置を決める》

  • 衿先より10㎝上の位置と、背中心の腰のあたりを持って
    (着物を)後ろへ引く
  • 身体から離すように、両手を上げ
  • 裾の長さをかかとで踏める位置決める
    (紐を遣うと、上がってくるから)
  • 裾を決めたら、(着物を)前へ引き

《上前の幅を見る》

  • 衿先を持ち(手を持ち替えて)片膝を着く
    腰は落とさずに 低い姿勢になり)
  • 脇線の位置に注意をして、前幅を見る
  • 下前を入れ込む(内側へ巻き込む)とき、
    中で手の平を返しながら、
    裾を三角形に折り返すように整える

腰紐かけ

着付師は、
膝頭を少し開いて立ち膝の姿勢で

《腰紐かけ》

  • 右手で紐を渡しながら
    左手では、布のたるみを取る
    (紐が前に戻って来たときに
    背中の余分なたるみも、前に来ているように)
  • 腰紐の結び目は左端に来るように巻き
    (真ん中に締めると、おはしょりが浮くから)
    このとき
    上半身を左に傾けると、しっかり締まる
  • 背中のシワをとる
  • 身八ッ口から手を入れ
    下前の内側の布を、すこし引き上げる
    裾が入る
    (=「裾つぼまり」になる)
  • 身八ッ口から手を入れ、
    おはしょりの部分を下げ

 

衿元の合わせ方

  • 耳の下から、斜めにずらし開いてゆく
  • 比翼衿は毛抜き合わせに重ねづける
    (時間が経つと、重さで自然に開いてゆくから)
  • 舟底をつくる・というよりは
    一重上げをシッカリする感じで

  • おはしょりが、もたつかないように
    中で、下前の処理(一重上げ)をする
  • 余分な布は、端をつまみ後ろへ流す
  • 紐を掛ける

おはしょりを整える

衽(おくみ)線を合わせたら
(お客様に)手で押さえておいてもらう

その間に、おはしょりの

  • 前側は、引きながらシワを伸ばし
  • 後ろ側は、すこし上げ気味に整える

最後に

  • 親指で、前身頃のおはしょりを引き
    衿先の上に、たるみを入れ込んで
    クリップで留める
  • 背中のたるみを取って、伊達締めをする

 

  • 手は、60㎝とる(手首を曲げずに測る)
  • おはしょりの幅8㎝を注意し、
    柄のでる位置を確認して、巻く
  • 一巻き目に締めるとき、
    帯の前の下線をキレイに強く締めるためには
    右手首を返して、下側を引く
  • 幅だしは3㎝で、帯板を入れる
  • 手は、脇までシッカリと引き
    手を下に結ぶ
  • 上から垂れを引き上げ、中心を背に引きつける
  • 持ち替えながら、2度に分けて締める
  • 結び目の中心を押さえながら、垂れを中心まで戻す
  • シワを取って、手を整える

 

二重太鼓をつくる

  • 結び目の近くを開くと、帯が緩むので
    垂れの方の、少し下がった位置を開いて

  • 枕をのせる(垂れ先から40㎝上に)

  • 枕を自分の体で固定して、10㎝の差をだす

  • 帯の下線と、垂れの決め線の位置に気をつける
  • 結び目の下の布を、
    シッカリ下へ引く(押し込む)こと
  • 枕を、背中を撫でるように
    下から上へ乗せる

  • 枕の背中側の布を、左右に(2枚とも)
    引いて布のシワをとる
  • 左右から、親指でつんつんと押して
    枕を、帯の中心に据える

  • 背中を撫でるように枕を滑らせ、
    紋から2㎝下がった場所へ
  • 帯枕のガーゼに、親指を差し入れて
    紐を前へ渡す
  • 後ろから枕を押し上げるように
    背中にシッカリ付けて、前で結ぶ
  • 手を、長めに取ると脇がピタッっとつく
  • 帯〆をする時は、決め線をグッと押す
  • 最後に、形を整える。
    ふわっと、膨らませるように
    決め線から上へ手を動かす

 

脇の処理

  • 前身頃は、身八ッから手を入れて
    襦袢と共に後ろへ引く
  • 後ろ身頃は
    襦袢と共に上へ引く

こうすることで、
手の動きも楽になり、着崩れない

 

裾の処理

足さばきを良くするためには、
一度、前の合わせを襦袢まで開く

 

最後に

クリップを外し、全体のバランスを見る

 


 

如何でしたでしょうか

私は呉服屋の娘として育ちましたが
着付けの師匠は
根津昌平先生、ただ御一人。

いま 私が着付けをすると
「着物って、こんなに楽なのね」
と、皆さんに仰っていただけるのは
先生のお蔭なのです

先生の柔らかく厳しい語りを
想い辿りながら
心をこめて書き起こしました

何かのお役に立てればと
存じます。

 

 

 

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