日本の四季

日本人の知恵袋「謎解き春の七草 」花が♡と☆に見える草【はこべら】

投稿日:2020-01-05 更新日:


動画の引用元:ゆうひなたチャンネルさま

 

みなさま ご機嫌よう

こちらのページを開いてくださり
ありがとう存じます。

上の動画は
現在(2020.2)で10万7千回再生という
人気動画で
七草粥が食べる姉妹の姿が
とても愛らしいです

こちらのページでは
「春の七草」一つ一つを

すこし違う角度・視点でとらえて
知らずにいるのは勿体ない

それぞれの特性と
楽しいこぼれ話について
語って参ります

本日は
その中でも 小さくて可憐な花の持ち主

通な方は 必ず
虫メガネを使って鑑賞なさるという
こちら・・

『繁縷(はこべら)』のお話しです

 

 世界に約120種類

繁縷(はこべら)とは
ハコベの別名で

世界中に約120種類もの近縁種を持つという
路傍の野草『繁縷』のこと

日本で
繁縷(ハコベラ)と呼ばれるのは
「コハコベ」「ミドリハコベ」「ウシハコベ」
3種ですが

その中で
市販され、七草に使われるのは
「コハコベ」のことです

呼び名は 地域によって異なり

ハコビ、ヒズリ、ヘズリ、
ハクベ、ハッカソウ、ベニソル、
ビズル、アサシラゲ、ヲシズリ、
ルリハコベ、ミゾハコベ、ミズハコベ、
スズメグサ(雀草)
ヒヨコグサ(雛草)
ネコノミミ

朝陽が当たると花が開くことから

朝開け
朝しらげ
日出草(にっしゅうそう/あさしらけ)」

ラテン語では
ハート型の5枚の花弁が
星形をしていることから
Stellaria(ステラリア=星)

英語では
ヒヨコがこの草を好むことから
chickweed(=ヒヨコの草)

花言葉
フランス語
「待ち合わせ、約束、逢引き」から
rendezvous(ランデブー)


語源は諸説あり、断定が難しい・・
と、前置きした上で申し上げますが

平安前期
延喜18年(918年)に成立した現存する
日本国内の動・植・鉱物名を知る
重要な資料となっている

日本最古の薬物辞典

「本草和名(ほんぞうわみょう)」には
【波久倍良(ハクベラ)】と書かれ、

これが
繁縷(ハコベ)の語源と言われています

 

 子規と藤村と、Twitterと。

繁縷(ハコベ)の控えめな佇まいと
直径5ミリという小さな白い花は

目立たずとも 古くから愛され
人々に馴染みのある山野草として

源氏物語・ 土佐日記・枕草子・
落窪物語ほか

数多(あまた)の俳人・詩人に詠まれ
有名なところでは
子規や藤村の作品に見ることができます


子規/画像引用wikipedia

正岡子規の一首より
カナリヤの 餌に束ねたる はこべかな

 


藤村/画像引用wikipedia

【小諸なる古城のほとり】
島崎藤村 作詞・弘田龍太郎 作曲より『 小諸なる古城のほとり
雲白く遊子(いうし)悲しむ
緑なす繁縷(はこべ)は萌えず
若草も藉(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)
日に溶けて淡雪流る 』


現在では

Twitterで楽しまれる方々もおられます

#小繁縷 hashtag on Twitter

時代は下がり
その形は変わりましても

愛でる心は
継がれているのですね。

 

 生薬名「繁縷(ハンロウ)」

ハコベは全草が薬草で
その成分は

タンパク質、
ビタミンB・Cなどの ビタミン類、
カルシウムや鉄などの ミネラル類
その他、
カロテノイド、フラボノイド、
サポニン

が知られ

薬効

 

歯槽膿漏、虫歯予防
白髪を黒くする作用、
打撲、夜尿の改善
止血・抗菌・美肌効果

また、昔から

血の道を司どる
植物として

婦人の産前産後に用いられて
産後の浄血
乳汁の分泌のないときに
茎葉を煮たり
おひたしとして食すと
乳の出がよくなるといわれます

また

胃腸薬
湿疹などの皮膚炎の治療薬としても
用いられてきました

このように、ハコベは
日本の全土に分布しており

田畑や畦道、道端、荒れ地、
木陰、やぶ陰など、
人家近くの少し湿ったところや
土の柔らかい所に見られ

地上部のやわらかい茎葉を刈り取り
水洗い後、
天日干しにしたものを
生薬名「繁縷(ハンロウ)」といいます

ただし、
何事も素人判断は禁物です
利用しすぎに、ご注意くださいませ。

 

安全にお試しになりたい方で
気になるという御方は
どうぞ こちらを。

 

 元祖歯みがき粉「はこべ塩」

実は
歯磨き粉?としても有名なハコベ

粉末に適量の塩を混ぜたものを
「はこべ塩」と呼び
これが歯みがき粉の元祖といわれます

作り方は

江戸時代中期の
図説百科事典
和漢三才図絵(わかんさんさいずえ)」
に記されていて

生のハコベを搾った汁と塩を
アワビの貝殻に入れて焼き、
乾いたら
ハコベの搾り汁を入れて焼く。
これを七度繰り返す

これに習うと、現代なら・・

『ハコベの地上部をミキサーにかけて青汁をとり
油気のないフライパンで
食塩を適量加え炒りつつ
汁を少量ずつ加えて乾燥させる』

でしょうか。

効用として

よく乾燥させた葉緑素入りの
【緑のはこべ塩】を指先につけて

歯磨き粉として歯をみがき
適量付けて
歯茎をマッサージに使えば

歯茎からの出血
歯槽膿漏の予防

に効くと言います

また 中国でも
ハコベは
「繁縷=ハンル=ハンロウ」と呼び
薬用に、この塩で歯を磨いていたそうです


莫高窟/画像引用wikipedia

敦煌にある
「莫高窟(ばっこうくつ)の壁画」の一つに
その姿が描かれています。

 

 繁縷(はこべ)の育て方

現在でも
ガーデニングのお好きな皆さまに
好まれている繁縷ですが

基本的には
地植えでもプランターでも

水をあげて
日当たりの良いところに置き、
土の乾燥さえ気をつけていれば

ほとんど手を加えずとも
放置していても
すくすくと生長してゆきます

朝陽をあびると
ギュッと握りしめた拳を
少しずつひらいて
5つの花弁は 深く割れて

真ん中のお星さまを
まるで♡が
取り囲むように見える

【繁縷/ハコベ】

品種によって
その表情の違いはありますが

直径5ミリほどの
ちいさな白い花すがたは

見ていると
とっても優しい気持ちになれます

 

お料理に

茎がよく張り、
種が落ちるとその年のうちに芽が出て
茂ることから

ハコベの
七草での意味は【繁栄も はびこるほどに成る

ですから
上手に育てすぎて
嬉しい悲鳴をあげたら

刻んでお粥に入れて食べたり

若い茎葉を摘んで茹でて

お浸し、和えもの、汁の実、
卵とじ、天ぷら、漬物

塩と混ぜて緑の塩として
天ぷらのふりかけにもなります

みなさま
工夫されているようです

cook pad  [ハコベ レシピ]

あなたも どうぞ

美味しく
召し上がってくださいね

 


 

【春の七草】に見る山野草の魅力

それは

楚々として 美しく儚げにみえて
誰に混じることもしない強さ

いつも そこに居て
ただ そこに居て微笑む
それゆえ 密かに愛でると
一人占めできる 嬉しさが ひとしおです

あなたは
どんな山野草がお好きですか?

このつづきのお話しは、こちら

⇒⇒⇒日本人の知恵袋「謎解き春の七草 」
お粥に使うのは、どっち?【仏の座】

 

最後までお付き合いくださり
ありがとう存じます

では本日は
この辺りでおいとま致します

 

ご機嫌よう

 

 

-日本の四季

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ご挨拶

 

ご 挨 拶

 

千年の先

15代あとの子らに

あなたは
何を伝えたいですか

日の本のくにの

言の葉の ぬくもり
きよらかな 所作

いまを  惜しみ
慈しみ
人を敬い

薫るように

歳を ゑるほどに
人を深めて

もし

叶うのなら

和事に
華を咲かせながら

生きてみたい。。

 

ここへ
いらして下さる方々に

ほっと一息つける場所に
なれますように

つたないブログですが

 

つまずきながら
学びながら

感ずるままに  綴っております

どうぞ
ごひいきに。。

 

ゆみこ

 

 

略 歴

 

 

千羽屋呉服店・長女

永田町・山王日枝神社奉職

舞台着付
根津昌平氏師事(松竹衣裳)

和裁学苑
村林益子氏師事

和装ポージング&ウォーキング
田中レーヌ氏(パリコレモデル)師事

和文化講座
中嶋よしゑ氏(京都・芸妓)様

メンタルケア・スペシャリスト認定

きもの文化検定3級

小笠原流礼法・師範

 

Special thanks !

立川・府中アスレティックFC