日本の四季

お節料理の栗きんとんは[栗]に注目すると面白い!意味・由来

投稿日:2020-11-05 更新日:

※注

こちらは
未完成の記事です。

仕上がり前の
試行錯誤中ですので

今後
どのように展開していくのか

ご一緒に
お楽しみいただける方は

どうぞ。


 

みなさま ご機嫌よう

ご存知、おせち料理の定番
【栗きんとん】

この「金団(きんとん)」には
その黄金(こがね)色から連想して

・財宝
・金塊
・金の小判  などの

【 豊かな富 】を表すといわれますね。

では
【栗】の意味は?

あなたなら
何とお答えになりますか?

古来より【栗】は
『勝ち』に通ずるといわれ

ここを 深掘りすると
とても 面白いもの。

そこで 本日は
栗きんとんは甘くて苦手
という人も
思わず食べたくなる

そんな【栗】焦点をあて
その由来と縁起・使われ方
について
お届けいたします

 

 歴 史

は、縄文古代遺跡からも
炭化した形で発掘されています

青森県の三内丸山遺跡では
その痕跡から
人々は栗を採取していただけでなく
栽培していたとみられ

稲作文化が伝わってくる以前の人々にとって
栗は主食だったようです

7世紀の持統天皇の時代には
「日本書紀」に栗の栽培の記載があり

奈良時代には
神祭仏会などで食用とされ

平安時代には
延喜式(えんぎしき)=律令の施行細則には
保存食としての
『搗栗(かちぐり)』の記載があります

平安時代初期には
栗の接木(つぎき)の技術が伝わり
京都の丹波地方から
日本各地に広まって行きました

戦国時代になると
かち栗は
武将たちにとって
「打ち勝つ」ために欠かせないものとして

出陣 凱旋 の際に
『三献の儀』= 盃ごと

に用いられ
その高い栄養価 や 保存性ゆえ、
陣中食 兵糧としても食されました

江戸初期には
勝負強さと縁起を担ぐ
幸先の良い食べ物として
広義の祝いの席に欠かせないものとなり

現代では
宮内庁公式の席(神前の儀式) をはじめ

  • 試験や仕事などで勝負事に勝つ
    「合格」
  • 病気の回復・病に勝つ
    「病気平癒 」
  • 立身出世の
    「勝守り」

として食したり、身につけたり

選挙の候補者事務所
見られることもあります

 かち‐ぐり【搗栗・勝栗】

広辞苑』を紐解くと
このような文言がみられます

かち‐ぐり栗・栗】

栗の実を殻のまま干して、臼で搗(か)ち
殻と渋皮とを取り除いたもの。

搗(か)ちが勝に通じるから
出陣や勝利の祝い、正月の祝儀などに用いた。

押栗。あまぐり。

かち栗とは、このようなものです

臼(うす)で搗ち(=突いて)
殻と渋皮を取り除き
乾燥させたものです

『三献の儀』と『出陣式』

三献の儀(さんこんのぎ)』は
(『式三献(しきさんこん)』ともいう)

元来、宮中の儀式であり

室町時代には、武士の出陣に際し
打ち・勝ち・喜ぶを願い

  • 打ちアワビ
    アワビの肉を細長く切り、打って延ばしてから干したもの
  • かちぐり
    栗の実を乾燥して殻と渋皮を取り除いたもの
  • 昆布

の三品を肴に酒を3度づつ飲みほす
という儀式がありました

この三献が
今でも
勝つための出陣式に用いられることがあり

とくに
戦国の世における三献は

(その作法には
時代や、地方の風習などで違いますが)

例えばこのようなもの・・

大将
南(又は南東)に向かって 椅子に腰を掛け軍師
中心で 式次第を読み上げ
その左右に一族が並び陪膳役の家臣
肴の三宝をささげ、大将の前に置くと大将は
まず打ちあわびをつまんで口に入れる長柄役の幹部
盃に三度に分けて酒を注ぎ大将は、三度に分けて飲み干す次に、
かち栗をつまんで口に入れ
【二の酒】を同じようについでもらい飲み干すまた次に
昆布を口に入れ
同じく【三の酒】を飲み干す飲み乾し、三献済むと
大将は
盃を持ったまま立ち上り

一、二歩あゆみ出て
杯を 頭上に振りかぶり地面に打ち付けて割って
軍扇を広げ
弓を持ち
『エイ!エイ!オーッ!!』と
鬨(とき)の声を挙げていざ、出陣!

陣営を鼓舞するために行った
この『三献の儀(さんこんのぎ)』

その中でも
勝栗は『祝勝栗』といわれ
今も勝利に欠く事のできない縁起物として
尊ばれています

 土俵の中にも「勝栗」は埋められている!

これは
神様への供物(くもつ)のことです

日本相撲の誕生は
神話の時代にさかのぼり

「日本書紀」「古事記」にも
記載されています

「古事記」の国譲り
建御雷神(たけみかづち)と
建御名方神(たけみなかた)が
力を競ったことを最古に


引用元Wikipedia
天岩戸を引き開けるタヂカラオ
(月岡芳年画)

天の岩戸の岩を引いた
天手力男神(あめのたじからお)を
相撲の神様として

今も
大相撲の本場所前に行われる
神事
「土俵祭り」
神様を呼び、土俵の邪気を払う儀式で
ここでも
勝ち栗がみられます

まず
神さまを降ろす神聖な場になる
土俵をつくります

これは
土俵築 (どひょうつき)」といい

開催前に、呼び出しさんらが
およそ3日間をかけ
土、砂、玉砂利で固め、荒縄で縛る
これを
すべて手作業で行います


引用元:
武蔵川部屋公式サイト土俵築」

 

そして「土俵祭」は
大相撲初日の前日に行われます


引用元:
日本相撲協会公式サイト「土俵祭」

 

立行司 (たてぎょうじ)が
脇行司を従えて 祭主を務め

土俵上に配した
・7本の(ぬさ)
・榊(さかき)
・献酒の瓶子(へいし)

などで 四方を清め
祝詞(のりと)を奏上します

そして場所中の安全と、興行の成功
国家の安泰
五穀豊穣を祈願します

そのとき
土俵の中央 15cm四方に穴を開け
・勝栗
・昆布
・洗米
・するめ
・塩
・榧(かや)の実

六品の縁起物
を神さまへの供物として埋めます

これを
鎮め物 (しずめもの)」といい
上から土で埋め、御神酒を注ぎます

もちろん

この土俵祭は
全国の奉納相撲においても行なわれ
場所中は
ずっとそのままになっています

十五日間の場所の無事とともに
地域の天下泰平
子孫繁栄・五穀豊穣・大漁祈願などを祈り

その後

場所の開始を告げる
呼子さんたちは
触太鼓 (ふれだいこ) を叩きながら
が開場を知らせ

音を響かせながら 土俵を三周し
そのまま 場所のはじまりを告げに
町へと繰り出していくのです

このように
大相撲の神事「土俵祭」からも

『栗』が
勝利のために欠く事のできない
日本古来の縁起物
であり

【勝利】が【成功】や【出世】
欠かせない一品であることが
垣間見られます

けれど・・。

やはり お正月には
「甘~い 栗きんとん♡」
と仰るかたもあるでしょう

 和菓子の「栗金飩(きんとん)」

岐阜県美濃市東部の銘菓で
栗金飩(きんとん)』と表すものもあります

栗に砂糖を加え、栗の水分だけで炊き上げた
お取り寄せでも人気の【高級和菓子】です

東美濃地方は、上質な栗の産地で
発祥地 岐阜県中津川

JR中津川駅前ロータリーには
「栗きんとん発祥の地」の碑もあります

一方、
お節料理の「栗きんとん」は
漢字にすると栗金団(きんとん)』となります

むいた栗を
さつま芋と砂糖で作った餡で
和えたもので

砂糖の貴重な時代には
正月など晴れの日にしか口にすることの出来ない
たいへん贅沢な一品でした

 

 

つづく。。

 

 

-日本の四季

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言の葉の ぬくもり
きよらかな 所作

いまを  惜しみ
慈しみ
人を敬い

薫るように

歳を ゑるほどに
人を深めて

もし

叶うのなら

和事に
華を咲かせながら

生きてみたい。。

 

ここへ
いらして下さる方々に

ほっと一息つける場所に
なれますように

つたないブログですが

 

つまずきながら
学びながら

感ずるままに  綴っております

どうぞ
ごひいきに。。

 

ゆみこ

 

 

略 歴

 

 

千羽屋呉服店・長女

永田町のとある神社へ
本職の巫女として奉職

舞台着付
根津昌平氏師事(松竹衣裳)

和裁学苑
村林益子氏師事

和装ポージング&ウォーキング
田中レーヌ氏(パリコレモデル)師事

和文化講座
中嶋よしゑ氏(京都・芸妓)様

メンタルケア・スペシャリスト認定

きもの文化検定3級

小笠原流礼法・師範