日本の四季

日本人の知恵袋「謎解き春の七草 」1つで3種類の野菜!?【すずな】

投稿日:2020-01-22 更新日:


動画の引用元:動く絵本、童謡、手遊びの動画「ゆめあるチャンネル」さま

 

みなさま ご機嫌よう

こちらのページを開いてくださり
ありがとう存じます

上の動画は
現在(2020.2)で178万回再生という
人気動画です

ご存知
童話「おおきなかぶ」のお話しですね

春の七草
スズナ(菘)と呼ばれるのは
カブ(蕪)のこと

ということで・・

こちらのページでは
「春の七草」一つ一つを

すこし違う角度・視点でとらえて
知らずにいるのは勿体ない

それぞれの特性と
楽しいこぼれ話について
語って参ります

 

本日は『すずな(菘)』のお話しです。

実は カブは
1つで
3種類の野菜
旨味を味わうことが出来る優れもの

こちらの頁では
カブ(蕪)をつぎの3つ

「油菜」
「スズナ
「かぶ」

に分けて
読み進めて参りたいと存じます

どうぞ
お付き合い下さいませ

 

 花の「油菜」

花ことば
・慈愛
・晴れ晴れと

写真に映る花姿は
カブというよりも
『菜の花』のようですね。

 

カブは
黄色のアブラナ科の特徴である
十字花を咲かせる花

以前に、或る方が

「カブがあったのを忘れていて
放っておいたら
菜の花が咲いていまったの。
でも、美味しそうだったから
思わず食べてしまったわ」

と仰っていたの

そう。実は

カブ、小松菜、キャベツ、水菜、ブロッコリー、
からし菜、チンゲン菜、ルッコラ、アスパラなど

アブラナ科の野菜の花は

「菜の花」
として
すべて食べられます。

 

生食でも、
炒めても、茹でても美味しく

特に
花が咲く前の、蕾(つぼみ)の時は
柔らかくて食べやすいものです

つぼみは、
吸い物の浮き実にしたり
塩漬けしたり

咲いた花びらは、
飾りとして汁もの酢の物
散らしたり

また、加熱すると
甘さが際立つ青菜になるので

お浸し
にするも良し
塩でもんでお新香も良し

茎や根に近い部分は
漬物に向いています

 

スーパーなどで見掛ける「菜の花」は
菜の花用として
品種改良された野菜ですが

自然に育ったカブの菜の花も
とっても美味しいので

ぜひ一度、
あなたも ご賞味くださいね

 

 葉の「スズナ」

昔は

カブのことを
『あおな』『かぶらな』
呼んでいました

さらに

油菜(あぶらな)科の
学名は 「Brassica rapa」

Brassica(ブラシカ)は
古いラテン名「キャベツ」
意味します

ここからも解るように
スズナ=葉の部分をいい

七草粥に使われるのは
葉の部分の【スズナ】です。

スズナを漢字で書くと
・菘
・菁
・鈴奈
・鈴菜
となり

ほかに
・豊菜(ホウサイ)
・大頭菜(ダイトウナ)
とも呼ばれます

また
『神を呼ぶ鈴』を意味するとも
言われるのは

スズナは、根の形が
神社の鈴の形に似ていることからです

スズナ=カブの葉には
どんな
栄養価があるのでしょう


まず、葉には
白い根に比べ
食物繊維2倍近く含まれます

ビタミンC・E
鉄分
もあり

特に には
カルシウムが豊富に含まれ

骨粗鬆症の予防や
便秘むくみ対策にもなります

さらに
実の部分と大きく異なるのは

β-(ベータ)カロテン

ブロッコリー約4倍含まれること

そのβ-カロテンは
ビタミンAに変換されて

鼻、喉等の粘膜を強化するので
細菌・ウィルスへの
免疫力が高まるとされます

葉の解毒作用を利用して
抽出した汁を
・しもやけ
・ひび
・あかぎれ
・虫さされ
に塗ると良いとされます

これほどの薬効ですから
七草粥の一つにされるのも
頷けますね

 

 根の「かぶ」

別名
カブラ
カブナ
カブラナ

中世のヨーロッパでは

18世紀にジャガイモが主流になるまで
カブが最も一般的な野菜として
親しまれていて

今でも

ロシア民話グリム童話にある
おおきなかぶ』のお話しは
世界中の
子供たちに人気ですね


また
フランスでは
日本で言う大根役者のことを
『カブ役者』という言うそうです
お国柄の違いでしょうか
面白いですね

元来、カブはヨーロッパで品種改良され
日本に入ってきた野菜です

ヨーロッパ系品種と
アジア系品種の2系統があり

この東西(ヨーロッパ系とアジア系)に分ける線は
関ヶ原付近に引くことが出来、
農事関係者は、これを
『かぶらライン』と呼ぶのだそうです

現在、日本では
寒さに強い
【ヨーロッパ系品種】は東日本
【アジア系品種】は西日本
栽培されることが多いようです

日本では

縄文時代より栽培され
多くの品種の
原点になる野菜とも言われます

奈良時代にはすでに食されており

古事記
「吉備の菘菜(あおな)」
カブのことと見られるほか

日本書紀にも
持統天皇が栽培を推奨した
と記されています

江戸時代
『漢語』から
蕪 菁(ブセイ wujing)
蔓 菁(マンセイ manjing)
扁蘿蔔(ヘンラフク bianluobo)
などと呼ばれていました

また

カブ・スズナ
ともに冬の季語

小林一茶
「おく霜の一味付けし蕪(かぶら)かな」
が有名です

語源には
頭を意味する「かぶり」
根を意味する「株」
宮中の女房言葉である「オカブ」
など諸説がありますが

ほかに

・根の形が、弓矢の先に付ける
鏑(かぶら)の形に似ているから「カブラ」
とも言われています


引用元:日枝神社(子授矢)

 

主要産地と伝統野菜

現在では、主要産地

千葉県が3割を占め
これに次ぎ埼玉県、青森県
全国生産量の約半分を占めます

また
【伝統野菜】としても

約80品種が生産され
多様な品種が存在します

たとえば・・

明治末期に東京の葛飾区で改良された
金町小かぶ(かなまちこかぶ)

京都名物千枚漬けの材料の
聖護院かぶ(しょうごいんかぶ)

石川県でかぶら寿司に使われる
金沢青かぶ(かなざわあおかぶ)

山形県の新庄市周辺で昔から栽培されてきた
最上かぶ

江戸時代後期から島根県で栽培されている
津田かぶ

京都の特産品すぐき漬に使われる
すぐき菜

西日本・大阪
天王寺かぶ(てんのうじかぶ)

北海道
大野紅かぶ(おおのべにかぶ)

山形県の濃い赤紫色の丸い
温海かぶ(あつみかぶ)

滋賀県の
日野菜かぶ(ひのなかぶ)

奈良県の
片平あかね(かたひらあかね)
今市かぶ(いまいちかぶ)

滋賀県の
万木かぶ(ゆるぎかぶ)

宮崎県の
平家かぶ

など。

栄養・薬効・料理

根は
淡色野菜で
ビタミンが豊富なため
免疫力アップ
コラーゲンの生成

胃腸を温める作用があるので
冷えが原因の腹痛

整腸効果があるので
胸やけ食べ過ぎ

デンプン分解酵素の
「ジアスターゼ(アミラーゼ)」が含まれるので
胃もたれの予防や解消にも
薬効があるとされています

 

根の白い部分は
甘味が強く、
寒い時期ほど甘味は強まります

ただし
熱には弱いので
生で食べるほうが良いでしょう

大根おろしと同様に、
カブおろし』も美味しいです
ダイコンに比べて 水分が少なく
水っぽくならないので
「大根よりも好き!」と仰る方もいます

ちなみに

クックパッドさんで調べると
なんと
スズナ のレシピ だけで
21,500品以上 ヒットします

美味しいレシピ
増やしたいですね。

 


 

如何でしたでしょうか。

七草の豊かな薬効を知るたびに
受け継がれる意味の大きさと

野草たちへの
感謝と愛おしさを深くします

次回は
『蘿蔔(すずしろ)』です

どんなお話しが書けるのか
今から楽しみです

よろしければ
どうぞ そちらもご覧くださいませ

では
本日はこの辺りでお暇いたします

 

ご機嫌よう

 

 

-日本の四季

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ご挨拶

 

ご 挨 拶

 

千年の先

15代あとの子らに

あなたは
何を伝えたいですか

日の本のくにの

言の葉の ぬくもり
きよらかな 所作

いまを  惜しみ
慈しみ
人を敬い

薫るように

歳を ゑるほどに
人を深めて

もし

叶うのなら

和事に
華を咲かせながら

生きてみたい。。

 

ここへ
いらして下さる方々に

ほっと一息つける場所に
なれますように

つたないブログですが

 

つまずきながら
学びながら

感ずるままに  綴っております

どうぞ
ごひいきに。。

 

ゆみこ

 

 

略 歴

 

 

千羽屋呉服店・長女

永田町・山王日枝神社奉職

舞台着付
根津昌平氏師事(松竹衣裳)

和裁学苑
村林益子氏師事

和装ポージング&ウォーキング
田中レーヌ氏(パリコレモデル)師事

和文化講座
中嶋よしゑ氏(京都・芸妓)様

メンタルケア・スペシャリスト認定

きもの文化検定3級

小笠原流礼法・師範

 

Special thanks !

立川・府中アスレティックFC