動画の引用元:柴犬小春Kohachannelさま
みなさま ご機嫌よう
ゆみこです
今日もいらしてくださり
ありがとう存じます。
上の動画は
現在(2020.2)で32万回再生という
人気動画です
春の七草を食べる柴犬の
小春ちゃんが愛らしくて
とっても
ほのぼのしますね
本日は
【 蘿蔔・清白(すずしろ)】のお話しです
お馴染みの大根のお話し?
と思いきや
いろいろな発見がありましたので
あなたにも
楽しんでいただけると嬉しいです
蘿蔔・清白(すずしろ)
「すずしろ」は大根の、昔の呼び名で
「清白」とも書きます
和名:すずしろ(蘿蔔・清白)
英名:Radish
原産地:中央アジア・地中海
日本へは
弥生時代頃に中国を経由して渡来し
「古事記」には
根が大きいことから「大根(おおね)」
と記されています
現在のような音読みの
「大根(ダイコン)」と呼ばれるようになったのは
江戸時代から
すずしろ(蘿蔔・清白)という呼び方の由来は
「スズ」は涼しいのスズ
「シロ」は根の色のこと
また、春の七草のスズシロには
「体の穢れを払えますように」
の願いが込められていると言われます
花ことば
花の色は
・白
・淡いピンク
・うす紫色
ちなみに同じ七草の
スズナ(かぶ)は、アブラナ科の油菜属
スズシロ(大根)は、アブラナ科の大根属
アブラナ属は黄色い花を咲かせますが、
アブラナ属以外は
白や紫の花を咲かせるので
大根花は「白い菜の花」とも呼ばれます
花言葉は
● 大きな根の白と、花の白さから【潔白】
● どんな料理に使っても美味しく、
他の具材の邪魔をしないこと。
過酷な土壌環境でも育つことから【適応力】
大根の民間療法
大根は、栄養価がとても高く
●「大根ある家に胃病なし」
と言われます
民間療法としての薬効は・・
●腹痛には、種子を粉にして飲む
●咳には、種子を炒って粉にし煎じて飲む
●根の部分は卸(おろ)して
二日酔い・胸やけ・食べ過ぎに
●外用薬としては
卸(おろ)して患部に貼り
肩こり・打身・腫物・しもやけに
●咽の痛み・咳どめに
薄切り大根を水飴に漬けた汁を飲む
●日射病に
背中や足の裏に塗る
●歯痛・鼻血に
大根おろしを布に包んでふくむ・栓をする
●生葉を、熱さましに額に貼る
●乾した葉を煮て浴槽に入れた
「干葉湯(ひばゆ)」は
神経痛・腰痛・冷え症・痔・婦人病に
など
多くの効果があるとされています
「大根おろし+はちみつヨーグルト」
日本テレビ系『世界一受けたい授業』(2019年5月OA)で
順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生と、
奥様で小林メディカルクリニック東京の小林暁子先生が
紹介された
「大根おろし+はちみつヨーグルト」が
腸活にすごく良い!
美味しくてびっくり!
すりリンゴみたい!
整腸作用・便秘解消に効果があると評判になりました
話題になったレシピは、こちらです
・大根おろし 大1
・はちみつ 大1
とくに
大根は、寒い冬ほどより甘くなり
とくに地面に近い部分は
寒さによる凍結を防ぐため糖分を多く貯えています
とても美味しいので
気になる方はお試しくださいね
ところで
そんな【大根おろし】といえば・・
「大根役者」と「いわれ小紋」
「大根役者」の意味
大根は、
食べると消化が良くなり、食あたりしない
=禍に当たらないことから言われるのが
ご存知「大根役者」
その理由は・・
●「大根で あたることはない」=役者として当たらない
●大根おろしは、卸金(おろしがね)を用いて
大根を卸す(おろす)ことから
「役者を下ろす」=配役を外される
●根が白い「シロ」から
芝居が素人(シロウト)のようだ
●下手な役者が舞台にあがると・・
場が白けるから
●芝居が下手な役者は人の役まで至らず、
馬の前足・後ろ足を演じたことから
馬脚の形が=「大根のよう」だった
と言われます。
「大根と おろし金」の文様
着物の柄で知られる江戸小紋を
ご存知ですか?
武士の裃に用いたのが始まりで
たいへん細かく
遠目で見ると無地のように見えます
特に有名なのは
【江戸小紋三役】で
鮫の皮をあらわした
「鮫」↓
基盤上に細かな点をあらわした
「角通し」↓
斜に点を並ばせて配した
「行儀」↓
その文様の細かさは
武士の力を
庶民に誇示するためのものでもあったため
己が抱える職人の技術力の高さと
己の権勢を誇示するものでもあったとされます
そんな江戸時代
庶民には、江戸三役など高嶺の花。
武士と同じ文様を染めることはできません
そこで登場したのが
【いわれ小紋】
江戸町人の自由な発想から生まれた
トンチがきいた文様です
楽しい文様の多い「いわれ小紋」には
裁縫上手になれるように = ハサミと糸の文様
福を呼ぶ = 魚のフグの文様
物事を成す = 茄子の文様
他を抜き散らしで競争に勝つ = たぬき散らしの文様
無病を祈る = 六瓢箪の文様
などがあります
その一つ、これが
「大根とおろし金」です
「大根と おろし金」がモチーフで
やく(厄・役・薬)と、おろしをかけていて
その意味は
⇒難事にもあたらない
⇒「困難に出会わない」
大根役者は、役から降ろされる事から
⇒役をおろす
⇒「厄落とし」
今でも、歌舞伎鑑賞には
和装のお客さまが多く見られますが
この「大根とおろし金」文様を、まとって観に行かれる
強心臓な御仁もおられるのだとか。
ご贔屓(ひいき)の役者さんにとっては
文字通りの「有り難い存在」・・なのでしょうか
・・・。
本日で
ようやく7種の「春の七草」すべてを
書き終えることが出来ました
一つ一つの効用や
その背景に潜むお話しは
どれもまさに
古来からの【日本人の知恵袋】
ただ・・
まさか書き上げるのに
ひと月も費やすことになるなんて
っと。ようやく今
ホッとしております(微笑)
それでも
奥深い七草のお話しです
語り尽くせていないのです
また
このあとのお話しは、いずれまた。
本日は
この辺りでおいとま致します
ご機嫌よう