みなさま ご機嫌よう
お茶碗や
お箸づかいのマナーって
身につけなければいけないの?
そうですね
知っていたら助かります
芸は身を助く
と言ったら大袈裟ですが
それほど今は
正確に
なさらない方が多いですね
日本の所作が美しいのは
自分が大切にしたい
人や物への想いを 形にすること
だから 知っておくと
清々しくもあり 喜ばれます
そこで
本日は
【食事の所作】
その基本の「き」の、お話しです。
割り箸って、どう割るの?
持ち方
箸を立てて割っては、いけません
中央を持ち
上下に開くように割ります
位置
静かに
そっと割りましょう
扱い方
人様に向けないように
考え方
神様との架け橋になってくれるもの
命に敬意を はらうもの
椀と箸の、取り上げ方
椀(わん)と箸の 扱い方
両手で取り上げ左手にのせます
薬指と小指の間に挟みます
箸に沿ってすべらせ箸を
下から持ち直します
補 足
飯椀の方へ動かさずお椀の方を
口元へ引き寄せていただきますひと口ゆっくりと味わったら
一度
椀を膳に戻しましょう
これは
習慣化してしまうのが一番です
気を付けたいこと
ふだんの気軽なお食事の場で
自分一人だけが
まどろっこしいことしていたら
いけません
そんな時は
「基本から大きく外れない」
くらいに考えて
なにより
周りの方々や、ご一緒の方々に
居心地の悪い思いをさせる存在にならぬ様に
それが
いちばん大切です。
箸を置く所
箸置きがあれば、その上へ
箸袋をたたんで、その上へ
懐紙をたたんで、その上へ
お敷き(お膳)があれば、右縁へ
その他
花や葉を添えて置いてみると
素敵です
葉先を
くるんっと丸めて
笹舟のように置くのも 風流です
懐紙をお持ちならば
懐紙に
種を隠したり
食べ残しを包んだり・と
色々な使い方ができます
会社でも
メモ用紙や
付箋を使う方もあるのだとか
ときには
箸袋で箸置きを作るのは
「友人宅で、それは失礼だわ!」
っと仰る方もいますし
「器用で気が利いて、上品」
と、仰る方もおられます
そういう場合は
お相手との関係性や
その場の空気に合わせて、どうぞ。
何事も
100%正しいことなど
無いものです
ならば、楽しみましょ。
決して、してはならぬこと
食事中に器の上に箸を渡し置くこと。
三途の川を渡す様で
これは
「禁じ箸」として
してはならぬ事と言われます
「もう御馳走様です」
「もう結構です」の意味にもなります
補 足
食後、箸袋に箸を収めるのなら
箸袋の先を少し折って
使用済みであると解るようにして
差し入れて下さい
おわりに。
所作って
想いを形にするもの
知っていても
自分を人より上に見せようとか
自分を飾るための使い方とは
違う・と思うから。
そして
お国柄や文化によっても
正解も違います
世の中には
ご病気や怪我などで
そういった動作の叶わない方も
おられます
ご存知の通り
世界中のほとんどの国は
飯椀を持ち上げません
飯椀以外の器は持ち上げずに
頭を下げテーブルや食器に近づけて食べます韓国では
飯椀は手に持たず
箸は、おかずを取るだけ
ご飯はスプーンですくうもの
米国やヨーロッパでも
器は持ち上げません
日本のそれは
世界から見ると
奇異な仕草
と言われることもあるようです
さて
本日のお話しは 如何でしたか
何か一つでも
あなたのお心に 叶うものがあったなら
嬉しいです
最後までお付き合い下さい
ありがとう存じます
ご機嫌よう