みなさま ご機嫌よう。
正座が
普段づかいの所作でなくなって
久しい昨今。
あなたは、正座に自信がありますか。
ご自宅に、和室の少なくなった今
道の付く 習い事などをされているかた以外は
中々そのような機会も
失われているのかもしれません。
そこで本日は
正座に困った時の、お話しです。
まず、痛みはないですか?
ただ、正座に慣れていない為に関節が固くて、
正座をするとひどく痛みを感じるのなら、
お風呂の中で足の指先を立てて座り、
お湯の中で温まりながら筋肉をほぐしましょう。
我慢できないほどの痛みなら
決して無理をせず
怪我をされている時などは無論のこと
無茶はせずに
女性なら
足を崩しても悟られないような、
フレアスカートで隠すのも良いでしょう。
あなたにあった進め方で
少しずつ慣れていくのが一番です。
しびれを感じたら
足の指を立ててみましょう。
そして
重ねた親指を動かしてみましょう。
無理して、いきなり倒れるのが
一番いけません。
どうしても自信がなくて心配な方は、
始めから部屋の隅や 後列などの
目立たぬ席に 身を置くようにつとめましょ。
それだけで、気持ちが楽になりますもの。
正座の形
より綺麗な正座の形は・・
まず、
肩の力を抜き
意識を丹田に(おへその3cm下)置き
顎を引きます。
すると自然に、背骨に芯が通ります。
手は、
膝の上に自然に置きます。
男性ならば、握りこぶしを作って少し肘を張り、
女性ならば、指先を揃えて少し膨らみをもたせ、
肘は張らないようにしましょう。
意外と気にしていないのが
口元です。
舌を、下の歯の内側に押し当てるようにしてみて下さい。
口元が締ます
これが基本の形です。
もし、
お隣の人に話しかけられた時は、
相手側の頬でお話しを聴くような感じにすると
上品な振る舞いになります。
女性が正座の姿勢のまま、向きを変えたい時は
くれぐれも、
膝を開いて向きを代えるなどはなさらぬように。
畳に軽く手をついて、
スッと向きを変えると綺麗です。
如何でしょう
どれも、とても基本的なことですが
大人になってから出来ないと
困ってしまうものです。
現代では、正座は
日常遣いの動作ではないかもしれませんが
美しくできるのなら、きっとそれは
あなたの
目に見えぬ財産になります。
どうか あなたが
どんな場所に在っても 堂々と
振る舞えますように。
本日も、
ご覧いただきありがとう存じます。
ご機嫌よう。