大切な品

【祝い膳のお箸】準備するのは?格の高いのは?その意味と由縁

投稿日:2018-10-27 更新日:

 

みなさま ご機嫌よう

お客様のためのお箸のご用意は
もう なさいましたか

割り箸では失礼・・?
どう 思われますか

本日は
お箸の格】のお話しです

格の高い順から・・

【其の壱】→柳 箸

『柳に骨折れ無し』

白木は 清浄を現わし
祭礼・儀式に欠かせぬもの

日本で最も格の高いお箸とされます

こちらの写真 ↓では
形も 伝わりやすいでしょう

祝い箸 水引き本柳 5膳入り 大切なお祝いの席に Q-001
by カエレバ

 

【其の弐】→天削箸

〔てんそげばし〕と読みます

神社の千木を模していて
持ち手の方が
斜めにカットされています
とても木目の美しいお箸です

やはり
白木は清めの心
日本の美に叶うのですね

柳箸と同様
一度きりしか使えぬ
「 あなただけに用意しました」
の気持ちを伝えるものです

このような形のものです↓

【国産間伐材割り箸】無添加天削げ箸8寸 裸箸(100膳セロ巻)
by カエレバ

 

【其の参】→利久箸

室町時代

千利休
が茶室で愛用した
両端の細いものです

「利休」と書かず
「利久」と書きます

何故かというと
商売の上で
『利を休むのは縁起が悪い』からです

形は、柳箸ににていますね

箸勝 吉野杉本柾赤染 バラ利久箸 18膳セット 宮内庁御用達 箸勝本店 謹製
by カエレバ

 

【其の四】→塗り箸

塗り箸は
たとえ高価な逸品であっても

【何度も使う】ことから
人の穢(けが)れを受けるものとなり
格下になります

しかし今なお
それぞれの家の家長が
家族の安泰と繁栄を祈り、

新年に真新しい箸を準備される
習慣を受け継がれている
立派なご家庭もあります

素敵な風習ですね。

塗り箸を選ぶとき
華やかなものも多いですが

実は
こんなにシックで重みのあるものが
一番人気なのだそうです

国産 木曽ひのき箸 5膳セット 木製漆塗り 軽くて丈夫でな木曽檜箸 「食洗機に強い」ホットプレート対応
by カエレバ

 

 箸と人生儀礼

日本に生まれた私たちにとって
身近すぎるほど

身近なお箸

【箸にはじまり 箸に終わる】
そして
「ゆりかごから、墓場まで」

と言われます。

生後100日目に行われる
お食初め

その子が「生涯食べることに困らない様に」
との願いを込め
食事の真似をさせる儀式です。

そうして
人が人生をまっとうすると

そのとき火葬後にて行う
骨上げ〕は
箸で骨壺へ遺骨を拾い納めるもの

仏様になられた後も
ご家庭では
供えた御飯に箸を立てて供養するものです

箸は『神の依代(よりしろ)』
であり、
神と人間とを橋渡しするものです

箸の一方を神が
もう一方を人間が

同時に持つことで
【神の力が人間に注ぎ込まれる】
と考えられてきました

だからこそ
昔から、箸の持ち方も
箸使いも
厳しく教えられたのです

やはり

物には命があり
意味があるのです

 

 お箸の由縁

弥生時代末期

細く削った竹を
ピンセットのように
折り曲げて
神事の祭式に使ったものが
箸の原型といわれます

またこれが
鳥のくちばしに似た形だった事から
【嘴(くちばし)→箸】
とする説もあります

七世紀初め

小野妹子ら
遣隋使が、中国王朝で見聞し伝来。
聖徳太子がこれを受け、

中国使節団を日本へ招待する時に
箸食制度を
朝廷の供宴儀式として採用。

ここから日本での
『箸の2本遣い』が始まった
と伝えられます

江戸時代

この時代に漆塗りの技術による
【塗り箸】が作られ始めました

そして

江戸末期には
酒樽の端材を利用した
割り箸もつくられ始めます

以降
機械化製造が始まったのは
大正後期~昭和初期です。

 


 

如何でしたか?

大切な御祝い事の準備に寄せて

身近なお箸について
改めて 紐解いてみました

昨今は
美しい工芸品の塗り箸を
重用しますが

歴史と由縁を知れば

白木の良さ・奥深さに
こころ動かされるものですね

何かに
お役立ていただけると嬉しいです

 

本日も
最後までお付き合い下さり
ありがとう存じます

ご機嫌よう

 

 

-大切な品

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略 歴

千羽屋呉服店・長女

永田町・山王日枝神社奉職

舞台着付
根津昌平氏師事(松竹芸能)

和裁学苑
村林益子氏師事

和装ポージング&ウォーキング受講
田中レーヌ氏(パリコレモデル)

和文化講座
中嶋よしゑ氏(京都・芸妓)

メンタルケア・スペシャリスト認定

きもの文化検定3級

小笠原流礼法・師範